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新潟県新潟市

北区新庁舎の概算整備費は20億台前半

2018/09/19 新潟建設新聞

 新潟市は北区役所新庁舎の基本設計を公表した。区役所および豊栄地区の複合施設としてS造3階建て、延べ床面積4500㎡を想定し、概算整備費には20億円台前半を想定する。

 本年度末までに基本設計をまとめ、2019年10月ごろから新庁舎の建設工事に着手、2カ年で工事を進め、21年1月以降の供用開始を予定する。

 新庁舎は北区東栄町1丁目地内の文化会館や図書館など公共施設が密集するエリアに建設。4500㎡のうち、約3500㎡が区役所、約1000㎡が公民館(大講堂・研修室)となる。1~2階は区役所、3階は公民館(大講堂・研修室)と区役所(災害対策室・災害備蓄倉庫、会議室)が入り、屋上階には非常用発電設備や機械室を配置する。

 防災拠点として防災備蓄倉庫を設置し津波対策に非常用電源は屋上階に設置。耐震性能は大地震後に大きな補修を要さず使用できる現在の約1・25倍相当を備える。

 区民にやさしい庁舎として待合ロビーを1カ所に集約し、総合窓口に設置、待合ロビーは1・2倍の170㎡を確保する。そのほか間仕切りを抑制することで組織改編にも柔軟に対応できる構造とし、環境負荷の低減にLED照明、断熱ガラスを採用、授乳室や男女トイレへのベビーチェア、情報発信コーナーを設置する。また周辺施設と通路・広場でつながる仕組みにより、連携したサービスを提供する。

 新庁舎完成後、21年度に現区役所本庁舎を解体するほか、新館の改修・外構工事を実施。22年度には現在の葛塚コミュニティセンターおよび現豊栄地区公民館を解体し、跡地に駐車場やイベント広場を整備。改修する現庁舎新館は、公民館の貸館や葛塚コミュニティセンターとして活用する。

 設計は新潟市建築設計協同組合が担当している。

 新潟市北区では、9月26日と27日に基本設計に関する住民説明会を開催する。

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