小諸市は25日、市役所の近接地に整備する「複合型中心拠点誘導施設」の基本計画を発表した。1800㎡の福祉施設や3800㎡の商業施設などで構成。2020年度内の開設を目指し、近く基本設計の事業者選定に入る。概算事業費は周辺の道路整備を含め26億1000万~27億9000万円。建設工事は19年度第2四半期の着工を予定している。
事業用地は市役所に近接する相生町二丁目一帯で、敷地面積は5122㎡。施設は福祉施設、商業施設、コミュニティバスターミナル、公共駐車場で構成する。基本計画の策定支援はURリンケージ(東京都中央区)が担当した。
福祉施設は3階建て、延べ約1800㎡を想定。1階は交流・交通フロアとし、コミュニティバスターミナルと多世代交流センターを置く。2階には高齢者福祉センターとボランティアセンターを配置。3階は子育て支援フロアとして病児・病後児保育と医療機関の院内保育のスペースとする。
商業施設は延べ約3800㎡。このうち売り場面積は2000㎡程度を見込む。建築工事に当たっては、市が躯体工事や防災設備工事を行い、店舗の営業に必要な商業施設専用の建築機械設備・電気工事、店舗内設備、内装等の仕上げ工事はテナント事業者が行う。テナント事業者には、事業用地に店舗を置いていた食品スーパーマーケットのツルヤを誘致する予定。
公共駐車場は1階で福祉施設、2階で商業施設に隣接する形で配置。合計130台分を確保する。
施設整備については本年度第3四半期~19年度第1四半期にかけて設計を行い、19年度第2四半期~20年度第3四半期にかけて建築工事を実施。テナント事業者によるテナント工事は20年度に着手し、同年度内の開設を目指す。基本設計の事業者選定方法は未定だが、近く決定し速やかに選定作業に入る。
また、周辺道路整備として国道141号から市役所へ通じる市道1013号線の道路改良も行う。工事内容は車道の2車線化と歩道の設置。第3四半期に着工し、本年度内に完成させる。
概算事業費のうち施設整備分は福祉施設建築費が6億3000万~6億6000万円、商業施設建築費が6億9000万~7億9000万円、公共駐車場建築費が6億5000万~7億円、用地・建物補償費が1億5000万円、設計・施工監理費が2億4000万円。道路整備費は工事費1億円、調査設計費2000万円、用地費1億3000万円の計2億5000万円。