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建設業労働災害防止協会長野県支部松筑分会

松筑分会が現場パトロール

2018/10/27 長野建設新聞

建設業労働災害防止協会長野県支部松筑分会(深澤信治分会長)は25日、本年度第1回目となる工事現場安全パトロールを実施した。今後、各現場で工事が本格化する時期を迎えるとともに、昨年度に比べて労働災害の発生が増加する中で行われた今回のパトロールでは、会員のほか発注者や労働基準監督署の職員も加わり、より一層の安全対策を呼びかけた。

パトロール出発に先立ち松筑建設会館で行われた打ち合わせで深澤分会長は「これから特に12月くらいからは相当数の現場が始まる中、休業4日以上の労働災害が今年非常に増えており、松本管内は昨年18件だったのが今年は38件、そのうち土木工事は昨年1件だったのが7件、建築工事は昨年16件だったのが26件と労災が大変多くなっている。きょうのパトロールでは、こうした現状を現場でも認識してもらうなどしっかりと注意喚起してほしい」と呼びかけた。続いて松本労働基準監督署の久保監督官は「松本管内の休業4日以上の建設業労働災害は昨年の倍以上発生している。基本的なことができていなくて事故に遭ってしまうケースもみられるので、本日のパトロールではそうした基本的なことができているかみていただきたい」と呼びかけた。続いて発注機関を代表して松本建設事務所整備課の石坂課長は「安全パトロールは労働災害防止へ現場のレベルアップを図る大変良い機会。皆さまから他の現場を踏まえ適切なご指導いただき、さらなる安全管理に努めてほしい」と求めた。

その後、労働基準監督署や指導員、発注者、建設業協会・建災防のそれぞれ参加者が3班にわかれて打ち合わせを行った。パトロールは1班が高宮組の高宮班長のもと塩尻・広域公園方面、2班はヤマジンの増田社長のもと四賀方面、3班は丸善土木の伊藤班長のもと松本市内を、それぞれ3~4カ所実施した。

終了後、松筑会館にもどり、パトロール結果を踏まえた反省会が行われた。各班長は訪問したそれぞれの現場の作業内容、作業員数、進捗率を説明した後、現場の指導内容等を報告した。

今回のパトロール結果の考察と対応については、11月30日に行われる。


【写真㊤あいさつする深澤分会長】

【写真㊦現場の状況を説明する】

あいさつする深澤分会長 パトロールのもよう

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