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松本市建設業協会

除雪機械貸与で調印式

2018/11/23 長野建設新聞

松本市建設業協会(深澤信治会長)は15日、除雪機械貸与に伴う調印式を松本市内の建設業会館で行った。調印式には協会から深澤会長や高嶋伸光土木委員長、さらに貸与会員の五光建設、中田組、萩原組の3社が出席し、市からは維持課の百瀬課長らが出席した。

除雪機械の貸与は、2014年の大雪で路線バスの信大横田循環線や北市内線が機能しなくなるなど除雪作業が追い付かなかったことや、除雪を行う建設会社が経営環境の厳しさから人員や除雪機械を確保できない現状があること、またこうした建設会社を育成する観点から、市が除雪機械を所有し企業の負担を減らし同協会が窓口となって会員の建設会社に貸与するもので、2015年度からスタートした。

百瀬課長は「除雪の機動力が落ちている中、機動力をあげるために協会の賛同を得てこの事業は成り立っている。松本市の除雪に協力を」と今年も協力を求めた。続いて深澤会長は「公共事業に関わるわれわれとして社会貢献活動を行っていきたいと考えている中、災害時の応急復旧と冬場の除雪をしっかりと行うことが重要だと思っている。経営環境が厳しい中、自社で重機が持てず、リースで調達しても利益が出にくく、市から除雪貸与していただくことは大変ありがたい。貸与機械を今後増やしていっていただければありがたい。3者には一生懸命除雪を行ってほしい」と期待した。

今回、市から貸与されるのはタイヤドーザ8t級(910G)1台(リース先=キャタピラーイーストジャパン)、タイヤドーザ5t級(日立FW105B)1台(リース先=原鉄)、タイヤドーザ3t級(ヤンマーV4-7)1台(リース先=原鉄)。貸与期間は12月1日から来年3月31日まで。意見交換で3社の中から「昨年、リース機械を持ってきてもらった時に、初日の段階で燃料が満タンではなかった。返却時に満タン返しなのであれば最初から満タンにしてほしい。その時、リース先に電話をしたが来なかったのでしっかり対応してほしい」などの意見があがった。


【写真㊤協会と松本市が調印、写真㊦貸与を受ける協会員の3社】

松本市と協会 3社

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