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つくば市が過去最高額880億円の19年度予算案を発表

2019/02/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 つくば市(五十嵐立青市長)の臨時会見が6日に行われ、2019年度当初予算案の概要が発表された。主なものでは、小中学校の校舎増設事業に総額20億6631万1000円、北条保育所建設事業に2カ年継続費で3億4616万8000円、児童クラブ建設事業に3億3090万2000円、香取台地区小学校建設事業の設計に2カ年継続費で1億6922万4000円を計上している。

 一般会計の総額は880億4000万円で過去最大。

 普通建設事業費は、リサイクルセンターの建設や香取台地区小学校の用地取得が収束したことから、前年度比6・9%減の145億6181万8000円。しかし修繕工事費については前年度より12億8165万7000円増額し、57億447万2000円となる。

 学校関係では、児童生徒の増加による校舎増設事業に総額20億6631万1000円。10年間のリース契約で発注するもので、対象は竹園西小(3億3567万円、12月から賃借)、竹園東中(3億1493万1000円、12月から賃借)、学園の森(9億9872万円、2020年3月から賃借)、みどりの学園(4億1699万円、20年3月から賃借)。

 みどりの学園のみ4月以降に発注で、そのほか3校は3月までに発注となる見通し。

 つくばエクスプレスの万博記念公園駅の北西に新設する(仮称)香取台地区小学校は、基本・実施設計に入る。2カ年継続費で1億6922万4000円(19年度=5076万7000円、20年度=1億1845万7000円)。開校は23年4月の予定。

 旧北条小の西側に移転改築する北条保育所の建設事業では、工事費と監理委託料に2カ年継続費3億4616万8000円(19年度=1億4273万7000円、20年度=2億343万1000円)。

 また、放課後児童クラブの建設事業には3億3090万2000円。対象は谷田部児童館、竹園西児童館、吉沼児童館、栄児童館の4館。

 ほかに学校跡地利活用事業として、旧小田小の地域コミュニティー施設への改修工事に1524万3000円、旧筑波東中のジオパーク中核拠点への改修に向けた基本設計に626万4000円を配分。

 さらに、学校施設全61カ所の長寿命化計画策定には2カ年継続費6072万円(19年度=1821万6000円、20年度=4250万4000円)とした。

 道路関係は、新設改良(測量設計28路線、工事30路線、用地購入44路線)に14億701万8000円、緊急地方道整備事業(台町萱丸線、酒丸上沢線、市道1-71号線)に3億8006万9000円を充当。

 また、渋滞対策検討事業に着手する。都市計画道路整備プログラム策定に2カ年継続費で2888万6000円(19年度=1711万6000円、20年度=1177万円)、市道概略設計に1288万1000円を予算化。

 そのほか新規で、筑波ふれあいの里のアウトドア拠点の基本設計に889万5000円、筑波山森林体験パークのコース改修に2123万円、公有地利活用推進事業(高エネ研南側、谷田部・茎崎庁舎)に2090万5000円を計上。


【予算の説明をする五十嵐市長】

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