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茨城県結城市

新庁舎外構で2カ年2・8億円/19年度当初予算案

2019/02/22 日本工業経済新聞(茨城版)

 結城市(前場文夫市長)は19日、2019年度当初予算案を発表した。主なものでは18年度から3カ年で進める新市庁舎建設事業に33億8213万5000円を計上。また19年度からは外構整備にも着手する予定で、2カ年継続費2億8600万円を措置している。このほか鹿窪運動公園駐車場拡張に7973万4000円、市営住宅維持改修に5646万5000円、小学校トイレ改修に5515万6000円を盛り込んでいる。

 一般会計の総額は197億4600万円で、対前年度比16・9%(28億6000万円)増の過去最大。このうち普通建設事業費についても40億7831万9000円で、2年目を迎える新市庁舎建設が要因となり同186・5%の大幅増となった。

 新市庁舎整備は市民文化センターアクロス南側の用地に庁舎棟(S造5階建て〔搭屋1階〕、延べ1万376・99㎡)と、付属棟(S造2階建て、延べ684・78㎡)を建設する。本体工事は㈱安藤・間水戸営業所(水戸市)と㈱小倉工務店(結城市)のJVが担当。昨年11月に着工し、工期は20年7月31日まで。

 19年度事業費として庁舎建設工事に31億9258万8000円、駐車場整備に710万7000円、建設工事監理委託に4611万6000円、建設設計積算修正委託に346万5000円、オフィス環境整備支援委託に324万8000円、移転計画作成委託に354万円、駐車場整備設計委託に288万7000円などを設定。

 このほか19年度からは外構整備にも取り掛かる。継続費の内訳は19年度1億1440万円、20年度1億7160万円。

 鹿窪運動公園の駐車場では大会などの開催時に台数が不足していることを踏まえ、拡張整備を計画。整備工事費に3965万5000円、ライン設置工事費に494万6000円、用地取得費に3513万3000円を充てる。議会の承認を得た上で、19年度から用地取得と設計を進め、まとまり次第、工事に着手したい考え。

 市営住宅維持改修では整備工事に4574万9000円を計上し、中住宅と城西アパートA棟で長寿命化改修を行う計画。このほか立の山住宅解体工事に221万6000円、退去時修繕に850万円を配分する。

 小学校施設整備では安全で快適な教育環境の整備として、トイレの洋式化を実施する予定。改修対象は絹川小、山川小、城西小の3校。工事費5515万6000円を予算化。

 土木関係では市道舗装補修事業(17カ所ほか)に1億3000万円を盛ったほか、市道排水整備の工事(4カ所)と設計に3650万円、市道舗装修繕(片蓋、田間)に1340万円、市道整備に4900万円を計上。

 公達地区の市道3170号線では大雨時の道路冠水対策として工事費3600万円を投じ、雨水幹線整備を推進。筑西幹線道路整備では工事費2600万円を充て、山王地内の市道(L380m)で道路改良工事を実施する見込み。

 また市道1007号線外道路改良(松木合)で工事と地質調査に2040万円、市道1468号線道路改良(逆井)で詳細設計に1500万円を設定。

 農道整備には事業費4108万3000円。久保田、小森、江川大町、東茂呂の各地内で舗装整備を行う予定。

 このほか市内の「城の内遺跡」で文化財としての保存・活用を検討するため、事業費1731万2000円を充当し、史跡などの環境整備や本調査を実施する。

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