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3区間2.8km優先整備/都市災害の防止7区間9.7km/千葉市 無電柱化計画案

2019/03/04 日刊建設タイムズ

 千葉市は1日、無電柱化推進計画(案)を公表した。①都市災害の防止②安全で快適な歩行空間の確保③都市景観の向上・地域活性化を基本方針として、「都市災害の防止」では7区間、計9・7kmを対象路線とし、そのうち千葉大網線及び中央星久喜町線・千葉大学線の区間を含む3区間、計2・8kmを優先整備路線とした。2019年度から28年度までの10年間を計画期間として、優先整備路線の整備完了を目指し、高速道路等のインターチェンジ(IC)から防災拠点への無電柱化路線による接続率を100%(現状68・2%)とする。

 「都市災害の防止」では、大規模災害時に電柱の倒壊による道路閉塞を防ぎ、都市防災機能の向上を図るため、緊急輸送道路及び緊急輸送道路から防災拠点までの路線を対象とする。

 「安全で快適な歩行空間の確保」では、通行の妨げとなる電柱をなくし、安全で快適な歩行空間形成のため、道路特定事業計画における電線共同溝の整備計画路線を対象とする。

 「都市景観の向上・地域活性化」では、市の観光資源魅力を高めるため、無電柱化が求められる路線を対象とする。

 こうした考え方を踏まえて、首都直下地震など大規模災害に対する都市防災機能の向上を図るため、特に「都市災害の防止」に重点を置き、7区間、計9・7kmを同整備対象路線とした。さらに、7区間のうち東関東自動車道及び京葉道路のICから防災拠点(災害対策本部、災害拠点病院、物資輸送拠点)までの経路において、無電柱化された路線で少なくても1つの経路が確保できるよう、3区間、計2・8kmを優先整備路線とした。

 「都市災害の防止」の整備対象路線のうち区間1は、千葉大網線(始点・大網街道入口交差点、終点・ハーモニープラザ交差点、目的地・千葉大学医学部附属病院及び市立青葉病院)1・1kmと、中央星久喜町線・千葉大学線(始点・矢作トンネル東交差点、終点・千葉大学医学部附属病院及び市立青葉病院、目的地・千葉大学医学部附属病院及び市立青葉病院)0・5km。

 区間2は、椿森24号線(始点・椿森中学校入口交差点、終点・国立病院機構千葉医療センター、目的地・国立病院機構千葉医療センター)0・3km。

 区間3は、国道14号(始点・幕張IC、終点・美浜区幕張西1-1-8地先、目的地・幕張メッセ国際展示場及び県救急医療センター、市立海浜病院)0・2kmと、中瀬幕張町線(始点・幕張公園交差点、終点・中瀬交差点、目的地・幕張メッセ国際展示場及び県救急医療センター、市立海浜病院)0・7km。

 この区間1から3までの計2・8kmが、優先整備区間となる。

 このほか、区間4は、新港穴川線(始点・海浜橋交差点、終点・黒砂橋東側交差点)1・9km。

 区間5は、千葉鎌ケ谷松戸線・中瀬幕張町線(始点・武石IC、終点・幕張公園交差点)1・8km。

 区間6は、問屋町2号線(始点・中央区問屋町7地先、終点・ポートアリーナ前交差点)0・4km。

 区間7は、高洲中央港線(始点・黒砂橋東側交差点、終点・千葉みなと駅入口交差点)2・8km。

 一方、「安全で快適な歩行空間の確保」の整備対象路線には、①JR幕張駅北口駅前広場0・1km②幕張町弁天町線(始点・稲毛区小仲台1-4-20地先、終点・稲毛区黒砂台3-30地先)1・1km③千葉港5号線(始点・問屋町交差点、終点・ポートアリーナ)0・8km④誉田駅北口線(始点・誉田駅北口交差点、終点・緑区高田町401地先)0・9kmの4区間(路線)、計2・9kmを選んだ。

 「都市災害の防止」に比べて優先度が低いことから、これらの区間については区画整理など他事業による整備や、地中化以外による無電柱化も視野に、電線管理者等と調整しながら事業を推進する。

 同案については、4月1日まで土木保全課で意見を受け付ける。

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