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国土交通省長岡国道事務所

十日町道路技術検討委が脆弱条件対策を整理

2019/03/06 新潟建設新聞

 北陸地方整備局長岡国道事務所はこのほど、十日町道路技術検討委員会(委員長=大塚悟長岡技術科学大学教授)の2回目の会合を開催した。初会合で指摘事項に挙がった地質と構造物の技術的課題の検討結果を事務局が報告し、了承を得た。


 トンネル施工では、湧水による流動化と切羽崩壊の防止の観点から鏡吹付コンクリート、鏡ボルトによる鏡面対策、天端対策として注入式フォアポーリング、長尺フォアパイリングでの対応を提案。地滑り対策では抑制工が必須とした。大量出水の対策では薬液注入工法を考慮するとし、事前の詳細かつ高度な技術による調査が必要と断定。

 橋梁施工の課題では支持層が砂利であることを踏まえ、事前調査の段階で高品質ボーリングコア採取等の実施が不可欠とし、ケーソン工法における無人化、自動化施工の導入が望ましいと述べている。

 2018年1月10日に県がルート帯を決定した同道路は、対象区間の十日町市北鐙坂~八箇間約11㎞に4トンネル、6橋梁の設置を計画。地山強度比が0・1程度と極めてもろい魚沼層の地山条件に関し、安定性を確保するための対応策をまとめた。

 いずれの施工にも最高度の技術力が求められるとし、環境調査を含めた諸調査の検討を進める考えだ。


【写真=6人の委員が意見を交換した】

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