記事

事業者
茨城県北茨城市

19年度予算案/磯原中建設に2カ年28億/清掃センター整備で委託費

2019/03/08 日本工業経済新聞(茨城版)

 北茨城市(豊田稔市長)は、2019年度当初予算案を発表した。普通建設事業費は前年度比30・7%の大幅増となった。大きな要因である磯原中学校建築事業は2カ年総額28億1820万円の継続費を設定。いよいよ建築工事に着手する。新清掃センターの整備に向けて、生活環境影響調査や敷地造成設計の委託料など1億578万3000円も予算化した。道路関係では北町関本中線整備事業に10億781万9000円を投入。駅西停車場豊田線や北町浜田線の整備も進めていく。(4面に主な事業を掲載)


 一般会計の総額は200億3000万円で、前年度当初に比べ15億3000万円、率にして8・3%の増となった。普通建設事業費は42億3258万4000円で同9億9349万円の増。

 磯原中学校建設事業は、施設の老朽化が顕著であることから移転新築を計画。移転に合わせて華川中学校との統合も行う。設計は㈱岡田新一設計事務所・㈱柴建築設計事務所JVが担当し、10月ごろに実施設計がまとまる見通し。計画延べ床面積6700㎡、全体工事費25億6200万円を試算し、19年12月下旬~21年2月のスケジュールで建築工事を行う計画。

 清掃センター整備事業は高萩市と共同で新たなごみ処理施設の建設を目指すもの。整備予定地は北茨城市中郷町小野矢指937ほかの県有地で、地目は山林および雑種地。第1回定例会で土地取得に関する議案も上程している。

 19年度予算案で計上した委託費の内訳は生活環境影響調査に3927万円、施設整備基本計画策定業務に4165万7000円、敷地造成設計等業務に2074万3000円など。

 北町関本中線整備事業(L1350m、W15m)は北部幹線道路・6号勿来バイパスへのアクセスと大津・平潟地区からの災害時避難道路としての役割を担うもの。工事は震災復興事業として15年度より県が受託して行っている。

 駅西停車場豊田線(L550m、W16m)は磯原駅西と北茨城インター線を結ぶ都市計画道路。移転新築する磯原中の通学路としても利用される。19年度は用地の取得を進めながら、順次工事にも着手していく。

 北町浜田線整備事業は、旧消防署北部分署前市道T字路と仁井田地区からの避難道路を接続し、北部地区の交通網強化を図るもの。県道山根大津港線との接続部の交差点改良を計画しており、19年度での事業完了を予定。

 復興推進事業として進める津波避難道路の整備には3億1650万円を充当。神岡下地区、中郷地区、磯原地区で整備工事を進める。また磯原地区防災集団移転跡地を公園として整備するため、9360万円を予算化した。

 また安心安全な道路整備や生活利便性の改善を図るため、市道の新設改良事業に6651万7000円を措置。大津海岸線や岩塙線、石岡小線の改良工事を進めるとともに、豊田線の歩道整備に関する設計も行う。

 そのほか河川改修事業には2985万9000円を投じる。磯原町の二ツ島陸閘整備や大津町・平潟町の高井川改修工事を実施する。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら