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国土交通省長岡国道事務所

「安全施工の一助に」施工技術発表会開く

2019/03/09 新潟建設新聞

 北陸地方整備局長岡国道事務所工事安全対策協議会はこのほど、2018年度工事施工技術発表会を開催した。会場の長岡リリックホールに約150人が集まり。現場で実践した新技術や安全対策の取組例の報文に熱心に耳を傾けた。

 冒頭あいさつに立った同協議会長の星野成彦長岡国道事務所長は「今回で25回目の開催。優れた8編を選定した。安全施工や現場環境の改善、担い手確保の一助になることを願う」と述べた。

 「電磁波レーダ探査による覆工コンクリートの背面調査」と題する発表で登壇した戸田建設関東支店の中敏彦氏は、国道289号八十里越の6号トンネル工事で採用した電磁波レーダの検証結果を解説。「4・2%の急勾配で天端付近に空気が溜まりやすく、打設後の空洞発生を防ぐために充填確認として活用した」と述べ、コンクリート施工中に使用した充填検知センサと施工後に使用した電磁波レーダの特徴に言及した。結果として「空洞や巻厚不足は検出されず、覆工表面近傍の浮きや剥離等の劣化度測定も実施し、トンネル初期点検データとして有効だった」と報告。「1mの厚さまでの探査と正確なデータ収集が可能」と聴衆からの質問に答えた。

 今回の報文と発表者(発表順)は次の通り。※敬称略

 ◇夏期における中温化合材による表層工の施工について=午膓裕樹(北越舗道)

 ◇電磁波レーダ探査による覆工コンクリートの背面調査=内藤雅人・代理発表者中敏彦(戸田建設)

 ◇現場施工におけるウェアラブルカメラの試験的活用=佐藤正人(本間電機工業)

 ◇安全教育・訓練の工夫=森山章(伊米ヶ崎建設)

 ◇現場における土砂運搬時の過積載防止対策について=関憲人(井口建設工業)

 ◇橋梁上部工柱頭部におけるひび割れ抑制対策=栗原浩彦(安藤・間) 

 ◇現場を跨ぐ橋梁撤去の取り組みについて=木村貞則(曙建設)

 ◇無溶接工法に伴う場所打杭工の鉄筋カゴに対する問題と対策=山口剛(森下組)

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