記事

事業者
(社)埼玉県空調衛生設備協会

埼空衛が「働き方改革セミナー」開催/会員企業の対応に生かす

2019/04/18 埼玉建設新聞

 埼玉県空調衛生設備協会(飯沼章会長)は12日、働き方・休み方改善コンサルタントの飯塚匡春氏を講師に招き、さいたま市中央区の埼玉県管工事会館3階大会議室で『働き方改革セミナー~法改正で何が変わるのか?~』を開催。改正スケジュールを踏まえた準備の徹底を促した。

 飯沼会長は講師を紹介した後「私たちの働き方への影響、あるいは採用難、人材不足の解消とどう関連するのか、ぜひ学んでいただきたいと思います」とあいさつ。

 開始にあたり飯塚氏は「最近すごく話題に挙がりますが、いったい何なんだろうと、あまり知られていない部分もあるかと思います。内容が複雑ですが、一番大切な企業が早急に取り組まなければいけないことにフォーカスしてなるべく分かりやすく説明します」と述べ解説に入った。

 主要な概要は▽年次有給休暇の年5日の取得義務付け▽労働時間の把握義務付け▽助成金の対象になる取り組み▽時間外労働の上限規定▽同一労働同一賃金――など。

 雇い主が労働者ごとに年次有給休暇管理簿を作成し、3年間保存しなければならないことなど、注意すべき具体的な対応策を確認。法違反となるケース、違反した場合の罰則などが伝えられた。

 また参考として有給休暇の計画付与により、従業員のモチベーションアップにつながった事例なども報告された。

 講義の中で飯塚氏は「皆さんがこれまでなんとなく認識していた労働環境の改善について、労働基準法を整備して進めていこうということが働き方改革の中身です。労働者、従業員の方々が各家庭の事情に応じて、多様で柔軟な働き方を選択できるように変わります」と話し、すべては社員のためと徹して段階的に対応を図るよう求めた。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら