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埼玉県さいたま市

さいたま市水道局 秋山雅由水道局長就任インタビュー

2019/04/19 埼玉建設新聞

 さいたま市の新たな水道局長に1日付で秋山雅由氏が就任した。そこで秋山新局長へ就任に当たっての抱負や印象深い事業、市内業者へのメッセージなどをインタビューした。秋山新局長は「水道局では『安心・強靱・未来』をテーマに掲げています。今後も計画的な水道施設の計画的な更新・改良を実施し、信頼性の高い強靱な水道構築を引き続き進めたい」と意気込みを語った。また行動する際は、常に「感謝の念」と「和の心」を心に刻んでいる。

--就任の抱負を教えてください

 秋山 我々は市民130万人のライフラインを預かっています。水道局では「安心・強靱・未来」というテーマを掲げ、水道施設の計画的な更新・改良を行っています。加えて地震などに耐えうる強靱な水道を構築したいと考えています。中長期的な視点に立った事業の経営手法を選択することで「安心・安全な水道水の安定供給」を目指し、質の高い水道サービスの提供に努めます。

--水道施設の更新・改良について

 秋山 まず老朽管の更新です。2017年度末時点で、耐震化した水道管は政令市の中でトップクラスの47・3%です。19年度は管路総延長約3600㎞のうち、毎年1%以上を更新できるよう75億円規模の予算を組みました。さらに19年度は常盤地内に非常災害用井戸1基を整備に着手し、施工後は計111カ所で応急給水が可能となります。また西区宝来にある北部配水場では、設備更新を進めており、24年度に第1期工事が終わる予定です。

 未来に向けた施策として、21年度から10カ年運用年を計画期間とする水道事業長期構想の策定に向け、19年度から審議会を開くなど本格的に着手していきます。構想策定後は時に中期経営計画を定め、計画的に施策を実行していきます。

--今までの主な配属先と印象深い事業は

 秋山 1982年に入庁し、配水管理事務所が初配属です。その後、建設課・管財課・水質管理課・水道財務課・経営企画課・水道総務課・水道計画課などでさまざまな事業に携わりました。特に思い出深い事業として、水道庁舎建設に伴う引っ越し業務が思い浮かびます。現水道庁舎は旧施設より約2100㎡狭いため、針ヶ谷第2庁舎水道総合センターなどへ分散配置することを決めました。

 引っ越しは、通常業務に支障が出ないようゴールデンウィークに行いました。しかし飛び石の連休だったため、引っ越しの順番調整をする際、職員に協力してもらいながら行いました。業務を休むことなくスムーズに引っ越せたのは、協力してくれた職員のおかげなのでと感謝しています。当時は苦しかったですが、今思えばいい思い出になっています。

--市内業者へメッセージをお願いします

 秋山 行政だけでは老朽管の耐震化など水道施設の計画的な更新・改良を進めることはできません。市内業者の協力があってこその事業と捉えているので、引き続きご協力お願いします。また、現場に携わっている方々には安全に配慮した施工をお願いします。

--休日は何をして過ごしていますか

 秋山 自宅周辺や東京都内、旅行先で街歩きをすることが好きです。一度歩いたことある街を再度歩くと、車では通り過ぎてしまうような興味深い店や神社仏閣などを発見することが楽しみです。最近では、虎ノ門にあるお気に入りの蕎麦店「港屋」が閉店していたことがショックでした。今度は大手町にある姉妹店「港屋2」を目的に、周辺を散策したいと考えています。

--座右の銘や仕事上で心掛けていることは

 秋山 座右の銘を語れるほどの人生経験を積んでいませんが、あえて言うなら常に「ありがとう」と言える「感謝の念」と「和の心」を心に刻んで行動しています。また仕事上では、水道事業を取り巻く環境変化へ対応できるよう、さまざまな声に耳を傾け、情報を収集し、分析することを心掛けています。

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