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加藤氏(阿賀野川河川事務所)が文科大臣賞を受賞

2019/04/19 新潟建設新聞

 北陸地方整備局阿賀野川河川事務所工務課の加藤陽子工務第一係長が考案した「河川内の樹木伐採における萌芽抑制手法」が、文部科学大臣表彰(創意工夫功労賞)を受賞した。16日には北陸地方整備局で受賞伝達式が執り行われ、吉岡幹夫局長より表彰状が手渡された。

 同手法は河川内樹木伐採後の再繁茂抑制対策として削孔した切株に塩や木酢液を注入または切株面に木酢液を直接塗布する手法。無害で安価な材料により枯死効果が期待できる。2017年度から手引き書案を作成し阿賀野市渡場地区や新潟市秋葉区中新田地区の5万4000㎡で試験施工を実施した。従来の徐根および処分費用に比べ約9割の費用を削減した。

 加藤係長は、「今回の受賞は現場での協力によるもの。河川樹木の伐採はいたちごっこ。河川内樹木は洪水時に流され構造物の損傷につながる恐れもあり、一つ一つの積み重ねが地域の安全安心につながれば」と語る。

 吉岡局長は「同じ職員にとって喜びと誇りであり、粘り強い努力と成果が求められるもの。今回の栄誉は他の励みとなり、模範である」と功績をたたえた。

 同賞は優れた創意工夫により、各職域で科学技術の考案、改良等に貢献した実績顕著な勤労者を表彰する。北陸の1件など全国の地方整備局員から6人が選ばれている。


【写真=加藤氏に文科大臣賞を伝達】

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