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国土交通省

【春季土木部長会議】自治体へ平準化の取り組み普及を

2019/05/09 本社配信

 国土交通省は本年度の春季地方ブロック土木部長等会議における議題を、品確法の実施状況および運用指針、生産性向上・働き方改革の取り組み、インフラメンテナンスや国土強靭化の推進に決めた。また各ブロックで地方課題も一つ議論する。今回は新・担い手3法改正の動きを見据えて、施工時期の平準化を市町村でも進めるための方策や、災害時における発注者の連携体制の在り方などを中心に話し合う。

 繰越制度、翌債・債務負担行為の活用、目標設定といった施工時期の平準化に向けては、進んでいる自治体の取り組み紹介と市町村へのさらなる普及策のほか、取り組みが不十分な自治体に対しては原因分析と今後の方針を議論し、管内自治体の状況を踏まえた上で普及の方向性を探る。

 災害の関係では、災害時に国、都道府県、市町村の発注者間での連携および発注者と業界団体の連携を図るために必要となる体制構築の現状と課題を協議し、平時からの体制構築につなげる考え。

 生産性向上の関係ではICT施工や3次元データの活用、働き方改革に向けては週休2日工事に関して、市町村を含む地方自治体や中小企業に普及させる方策を議論する。

 インフラメンテナンスでは、自治体において予防保全を進める上で特に重要な新技術導入、データベースの活用、民間活力や外部人材の活用などの支援策について意見を交わす。また国土強靭化基本計画の見直し等を踏まえ、地域の強靭化を推進するために国や都道府県がどのような取り組み・市町村支援を行うべきかを話し合う予定だ。

 春季の会議は9日の北陸(新潟県新潟市)を皮切りに全国8ブロックで行う。関東は5月16日に群馬県前橋市で開催する。

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