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早期具体化など県に要望/館山・鴨川道路/促進期成同盟が総会/19年度事業計画など承認

2019/05/13 日刊建設タイムズ

 地域高規格道路「館山・鴨川道路」整備促進期成同盟会(会長・亀田郁夫鴨川市長)の2019年度総会が10日、千葉市内のホテルプラザ菜の花で開催され、19年度事業計画などの議案を可決した。総会後には、亀田会長から河南正幸・県県土整備部長に、同路線の自動車専用道路としての早期計画の具体化や必要な予算を確保することなどを求める、4項目からなる要望書が手渡された。

 亀田会長は冒頭のあいさつで「昨年度は千葉県並びに国土交通省や財務省、県選出国会議員などに、本路線の早期実現を求める要望活動を実施した」と報告し、「民間団体が主体となり、50万人署名運動が展開されているが、この実現に本期成同盟会が果たす役割はますます重要になると確信している」と述べた。

 また、特別顧問の中村正三郎・元法務大臣、顧問の三沢智・県議会議員、来賓として河南正幸・県県土整備部長が出席し、あいさつ。

 中村正三郎氏は「皆さんが大きな声を上げ、各ポジションポジションで努力いただきたい」とあいさつ。

 河南部長は、館山・鴨川道路について「館山道路、富津館山道路とともに房総地域の骨格となり、地域の発展や地域間の連携を支える大変重要な役割を担う」との認識を示し、「館山鴨川間道路交通対策検討会を立ち上げ、議論を進めている。地元市町の意見を聞きながら交通の課題の抽出・整理などを行っている」と取り組み状況を説明した。

 同同盟会は、地域高規格道路「館山・鴨川道路」の早期整備を目指して17年10月に、安房3市1町(館山市、鴨川市、南房総市、鋸南町)により設立された。。

 館山市から茂原市までの外房地域を縦貫する幹線道路としては「茂原・一宮・大原道路」「鴨川・大原道路」「館山・鴨川道路」の3路線が計画されている。このうち「鴨川・大原道路」は候補路線、「館山・鴨川道路」と「茂原・一宮・大原道路」は計画路線。さらに「館山・鴨川道路」のうち館山~南房総市和田町間は、96年に調査区間に格上げされた。

 同盟会の本年度事業計画と要望事項は次の通り。


 【19年度事業計画】


 ▽高規格幹線道路網の未整備地域における経済の活性化、防災・減災対策を含めた均衡ある千葉県の発展及び地方創生の実現のため、地域高規格道路「館山・鴨川道路」は自動車専用道路として早期の計画の具体化とともに、整備促進について陳情する。

 ▽地域高規格道路整備に向けて、より有効な推進を図るため、本期成同盟会と同趣旨を有する道路関係団体等の行事に協賛するとともに積極的に参加する。


 【県への要望事項】


 ▽地域高規格道路館山・鴨川道路は、自動車専用道路として早期に計画を具体化し、整備推進を図る。

 ▽館山・鴨川間の道路整備について計画的に進められるよう必要な予算の確保を図る。

 ▽予防保全を含む道路の老朽化対策に必要な予算の別枠確保を図ること。

 ▽道路ネットワークの早期形成を推進するため、20年度は道路予算の要求額を満額確保するとともに、長期安定的に道路整備・管理が進められるよう新たな財源の創設を国に働きかける。

総会で事業計画など可決した 亀田会長(右)と河南部長

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