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松本生コン事業協同組合

松本生コン新理事長に田村氏

2019/05/15 長野建設新聞

松本生コン事業協同組合は13日、第45期通常総会を松本市内のホテルブエナビスタで開き、新理事長に田村勤氏(矢島建材)を選任した。田村新理事長は「安心・安全の生活を守るコンクリートの代替品はない。組合が一致団結してユーザーの期待に応えるため、不退転の覚悟と責任をもって業務を進めて参りたい」と決意を示した。

総会の冒頭で高澤通泰理事長は「松本生コン組合はここ3年ほど、非常に出荷が旺盛だった。先の読みにくい時代に入り、特に松本生コン組合は全体のうち官工事が25%、民需が75%、また建築物件は80%を占め、景気動向に左右されやすい。不安定要素もあるが経済が今より落ち込むことがないような1年になってほしい」と期待。続けて「昨年10月には1000円の値上げをさせていただき、半年ほどで設計単価にも反映され、需要家さんにご迷惑をおかけする状況は今は解消された。われわれがやるべきことは良い品質のものをお客様に安定提供し、需要家サービスを今以上に提供していくことだ」と呼びかけた。

続いて議事に移り、第45期事業報告を承認した後、今期となる第46期事業計画を決定した。それによると45期は年度予算14万5000m3に対し、16万9286m3で終了し、大型物件の出荷が順調に行われ、予定を超える数量を確保した。46期の出荷数量想定は14万5000m3とした。本年度は原則として販売価格は改定しない方針。膨張材については今年4月出荷分から現行販売価格にプラス500円/m3を加算。また買上価格も4月から750円/m3の買い増しを行うとした。

任期満了に伴う役員改選では12人の理事を選任した後、定款変更で新設された会長に高澤前理事長、新たな理事長に田村勤氏を選任した。田村新理事長は「10年間、安定した環境づくりをしてくださった高澤理事長に敬意と感謝を申し上げる。松本生コンは今、安定した環境にあるが、数量的にはピーク時の3分の1にまで減少している」との現状認識を示した後、「私たちの関わっているコンクリートは、災害時や皆さまが安全・安心して生活するための社会基盤の材料として代替品はない。人の財産・生命を守る高品質のコンクリートを安定して供給していくことが製造業者としてのわれわれの使命であり、その使命を全うするために協同組合があると考えている。この組合が一致団結してまとまっていけるよう、生コンクリートという仕事に誇りを持ちながらユーザーの期待に応えるため、不退転の覚悟と責任をもって業務を進めて参りたい」と決意を示した。

田村理事長

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