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7月ごろに総合評価公告/君津市衛生センター整備/DB方式、総事業費約37・6億円/管理運営は民間委託

2019/05/20 日刊建設タイムズ

 君津市環境衛生課は、衛生センター整備事業について「設計・施工一括発注方式(DB方式)」により発注する方針で、本年7月ごろに総合評価落札方式の一般競争入札を公告する。総事業費は約37億6000万円を見込む。施設の管理運営については、民間事業者への委託管理を予定する。今月17日に開催された市議会全員協議会で説明した。基本計画の策定は日本環境衛生センター(川崎市川崎区四谷上町10―6)が担当した。

 事業者の選定スケジュールは、7月ごろに総合評価落札方式の一般競争入札を公告し、8月ごろに参加資格審査を実施する。その後、11月ごろに技術提案書の提出を求め、本年12月~来年2月ごろに技術提案書の審査を行い、同3月ごろに最優秀提案者を決定する。

 発注方式は、事業者選定の公正性・公平性の確保や設計・施工責任の所在の一本化の観点などから「設計・施工一括発注方式」を採用。また汚泥再生処理センターは、プラントメーカーごとの処理方式や技術力が新施設の完成度や運営に大きく影響することから、建設費のほか、維持管理費、品質管理など多様な要素を考慮し、事業者を選定する必要があるため「総合評価落札方式」の採用を決めた。

 同事業は、衛生センターが供用開始から45年以上を経過し、一般的な耐用年数の30年を超え、維持補修や運転管理に多額の経費を要していることから、現在地で施設を更新するもの。国の循環型社会形成推進交付金を活用し、循環型社会システムの構築に配慮した「汚泥再生処理センター」として整備する。

 処理能力は日量60kl(し尿5kl/日、浄化槽汚泥54kl/日、農業集落排水施設汚泥等1kl/日)。

 水処理方式は、生物学的脱窒素処理方式に高度処理方式を加えた方式とする。資源化方式は助燃材化を予定する。

 本年度で事業者を選定し、来年度で工事に着工、2020~21年度に工事を行い、22年度の供用開始を目指す。

 既存の衛生センターは、敷地面積が4万7566・20㎡。処理方法は二段活性汚泥、湿式酸化方式。処理能力は日量100kl。工事の施工は日立造船。水質規制に対応するため、04年度に改造工事を実施。同工事も日立造船が施工した。

新施設の配置イメージ

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