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(社)埼玉県建設業協会

埼建協が総会で伊田新会長を選任

2019/05/23 埼玉建設新聞

 埼玉県建設業協会(星野博之会長)は21日、2019年度定時総会を浦和ロイヤルパインズホテルで開き、任期満了に伴う役員改選で新会長に伊田登喜三郎副会長を選任したほか、副会長に武井美親氏の再任をはじめ、新たに中原誠氏、中里健寿氏、島村健氏、齊藤公志郎氏、小川貢三郎氏の5人を選び副会長を増強。また相談役に野中信孝副会長が就いたほか、会長選出支部の追加選任理事として比企支部の中里昱夫氏が理事に選ばれた。伊田会長は「皆さまからの声をもとにニーズにあった協会に発展させたい」と抱負を述べた。

 冒頭、星野会長は、昨年6月に働き方改革関連法案が成立し建設業も2024年4月から時間外労働の罰則付き上限規制の対象となることに触れた後、「担い手確保のためには期限と関係なく働き方改革を進め、佐藤信秋先生が提唱する新3K(給料が良く、休暇が取れ、希望が持てる)を展開し若者に魅力ある企業にならなければ。しかし業界の自助努力だけでは困難。あらゆる機会で発注者や関係各方面に支援協力を要請します」と述べた。

 続けて「業界が現場力を維持しながら働き方改革を実現するためには生産性向上が必要です。国交省では生産性実現貫徹の年と位置付け、アイコンストラクションを強化、強力に推進しております。協会では会員がICT施工などに円滑に取り組めるよう研修会などを通じて支援しています」と、取り組むべき方向性を示した。

 来賓に招かれた中村一之県土整備部長は、本年度の予算や事業方針に触れた後、「公共事業による社会資本整備は未来への投資。切れ目ない着実な実施が必要です。ゼロ債務負担行為や発注準備工事などの活用により発注と施工時期の平準化に引き続き取り組み、年間を通じた仕事量の安定化を図っていきます」とした。

 また技能労働者の処遇改善や働き方改革を進めるため、「公共工事の建設現場における労働条件の実態を把握するとともに適正賃金や休日の確保、長時間労働の是正など、働き方の意識を率先して改革する必要があります。そこで本年度、新たに週休2日制モデル工事に着手します。担い手の確保育成と就労環境の改善を協会と連携して前進させます」と述べた。

 議事では前年度収支決算、本年度会費額、常勤役員報酬、理事および監事の選任について審議し、途中、理事会で正副会長、常任理事、専務理事を選出。全5議案を原案どおり承認した。

 新任理事は島田賢一氏、竹並達也氏、栗原偉憲氏の3人。監事は中村英元氏、長沼章氏、佐藤佳延氏の3人が新任。専務理事に野川達哉氏が就く。

 総会終了後の記念講演では、講師の大石久和・全日本建設技術協会会長が『経済成長なくして財政再建なし、インフラ整備が支える経済成長』と題し、インフラ整備の重要性を説いた。

 なお、総会に先立ち行われた全建会長表彰伝達式では、業界発展功労者1人、永年勤続優良社員10人の計11人に表彰状が授与された。

 新役員と全建会長表彰受賞者は次のとおり。(敬称略)

 【新役員】

▽会長=伊田登喜三郎(伊田テクノス㈱)比企支部

▽副会長=武井美親(埼玉建興㈱)さいたま支部、中原誠(中原建設㈱)さいたま支部、中里健寿(㈱中里組)川越支部、島村健(㈱島村工業)比企支部、齊藤公志郎(㈱斎藤組)秩父支部、小川貢三郎(小川工業㈱)北埼支部

▽常任理事(支部長)=〈さいたま支部長〉関根信次(㈱ユーディケー)、〈朝霞支部長〉水久保幸之助(五島工業㈱)、〈北本支部長〉矢部利人(丸和工業㈱)、〈川越支部長〉関根勇治(初雁興業㈱)、〈飯能支部長〉宮崎正文(㈱宮崎土建工業所)、〈比企支部長〉島村健(㈱島村工業)、〈秩父支部長〉岩田勇二(㈱岩田組)、〈児玉支部長〉真下敏朗(真下建設㈱)、〈大里支部長〉古郡栄一(古郡建設㈱)、〈北埼支部長〉小川貢三郎(小川工業㈱)、〈杉戸支部長〉星野守男(㈱星野組)、〈越谷支部長〉中島美三郎(池中建設㈱)

▽専務理事=野川達哉(協会事務局)

▽会長選出支部の追加選任理事=中里昱夫(中里建設㈱)比企支部

▽常任顧問=星野博之(関口工業㈱)

▽顧問=古郡一成(古郡建設㈱)、関根宏(㈱ユーディケー)

▽相談役=島田松夫(島田建設工業㈱)、野中信孝(サイレキ建設工業㈱)

 【全建会長表彰受賞者】

 ▽多年建設業および業界発展のために尽力した功労者=中野憲秀(㈱中野組)

 ▽永年勤続優良社員=山田広志(㈱市ヶ谷組)、須藤幸蔵(斎藤工業㈱)、吉崎悟(島田建設工業㈱)、稲垣雄二(㈱田中工務店)、永野長一(㈱松永建設)、千葉春吾(㈱ユーディケー)、永田幸弘(岩堀建設工業㈱)、岩崎光男(㈱島村工業)、山﨑道夫(中里建設㈱)、大鷲文雄(田部井建設㈱)

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