記事

事業者
茨城県那珂市

那珂市が実施計画を策定/菅谷市毛線の3期工推進/旧戸多小を教育支援センター

2019/06/01 日本工業経済新聞(茨城版)

 那珂市は2019~21年度を事業期間とする実施計画を策定した。主な事業は3期工事が本年度に完了する菅谷市毛線街路整備事業や木崎浄水場更新事業、旧戸多小学校を活用した教育支援センター整備事業など。事業費は19年度が223億8088万8000円、20年度が232億7976万5000円、21年度が233億7200万9000円を試算する。


 施策体系は◇みんなで進める住みよいまちづくり◇安全で快適に暮らせるまちづくり◇やさしさにあふれ生きがいの持てるまちづくり◇未来を担う人と文化を育むまちづくり◇活力あふれる交流と賑わいのまちづくり◇行財政改革の推進による自立したまちづくり―の6項目。

 体系ごとに事業を見ると「みんなで進める住みよいまちづくり」では四中学区コミュニティセンター整備事業や自治活動施設の修繕に対する補助などを実施する。

 四中学区コミュニティセンター整備事業は、地域住民の交流促進や文化教養の高揚、福祉の増進を図るためコミュニティセンターを新設するもの。本年度から基本設計に着手する予定。

 「安全で快適に暮らせるまちづくり」では菅谷市毛線街路整備事業、浄水場等更新事業、道路改良舗装事業などを進める。

 菅谷市毛線は地域活性化と交通の円滑化を図るため都市計画決定された街路。本年度で第3期(L約1400m)が完成する計画。今後、第4期(L約760m)の整備も推進し、24年度の完成を目指す。

 浄水場等更新事業では、稼動から40年が経過し、老朽化が進行している木崎浄水場と瓜連浄水場を統廃合する。本年度は取水施設の更新や送配水管の布設工事などを予定している。取水施設更新は㈱ヤマト・㈱鶴田組JVが施工する。

 「やさしさにあふれ生きがいの持てるまちづくり」は市営住宅の長寿命化事業などに予算を配分。市営住宅長寿命化計画に基づき、本年度は老朽化の見られる鴻巣住宅で塗装の塗り替えなどを実施する予定。

 「未来を担う人と文化を育むまちづくり」では教育支援センター整備事業や公立幼稚園解体事業、小中学校の大規模改造事業、かわまちづくり支援制度活用事業などに取り組む。

 教育支援センター整備事業は、旧戸多小学校(戸2297)を改修して利活用するもの。18年度に設計業務を㈱エイプラス・デザイン(水戸市)へ委託。本年度に工事を発注する予定。

 公立幼稚園解体事業は、統合により閉園となった公立幼稚園(横堀、菅谷、菅谷西、五台、芳野)を解体するもの。

 小中学校の大規模改造事業は老朽化した学校施設の改善を図るもので、現在同計画にあるのは菅谷西小学校の屋内運動場、木崎小学校の屋内運動場、菅谷東小学校の校舎と屋内運動場、芳野小学校の屋内運動場、第四中学校の校舎と屋内運動場、第一中学校の武道場、第二中学校の武道場。このうち菅谷東小学校と芳野小学校の屋内運動場は18年度に設計を策定した。

 かわまちづくり支援制度活用事業は那珂西大橋の河川敷有効活用のため、多目的広場を整備するもの。国の基盤整備が進んだことから、グラウンドや駐車場、親水施設の整備などを順次進めていく。

 「活力あふれる交流と賑わいのまちづくり」では静峰ふるさと公園魅力向上事業や土地改良基盤整備事業、清水洞の上整備事業などを推進。

 静峰ふるさと公園魅力向上事業は、四季を通じて集客が可能で多世代が集い交流を持てる公園に整備することで魅力向上を図るもの。大型遊具の設置や既存施設の改修などは18年度までにほぼ完了したため、今後は桜の更新をメインで進めていく。予定では20年度と22年度に更新する計画。

 「行財政改革の推進による自立したまちづくり」は市役所本庁舎などの維持管理を実施する。

 同計画は第2次市総合計画に掲げた基本構想および基本計画に基づく施策・事業を総合的かつ計画的に推進するため、今後3年間の主要事業をまとめたもの。予算編成上の区分において政策的経費に該当する事業、管理的経費および一般行政費に該当する事業のうち前年度比100万円を超える増額のある事業、新規事業などを掲載している。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら