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千葉県商工労働部

ちばぎん総研に委託/県商工労働部企業立地課/空き公共施設進出支援/コンソーシアムを創設

2019/06/14 日刊建設タイムズ

 県商工労働部企業立地課は、企画提案を募集していた「空き公共施設等を活用した企業進出支援事業業務委託」の委託先候補に、ちばぎん総合研究所(千葉市美浜区中瀬1―10―2)を特定し、先月30日付で契約した。応募は同社1者だった。委託期間は2020年3月13日まで。契約金額は1562万円(消費税込み)。委託料の上限は1556万2800円(消費税込み)としていた。

 同事業は、小学校や幼稚園等の空き公共施設等などのほか、空き家や空き店舗を活用し企業進出を支援することで、地域の「しごとの場」を創出し、地域経済の活性化につなげることを目的に、企業と市町村とのマッチングや空き公共施設等への企業進出推進ツアー、空き公共施設等活用フォーラムの開催、空き公共施設等を活用した企業誘致コンソーシアムの創設などを行う。

 業務の対象区域は、少子高齢化や過疎化等により人口減少が見込まれ、新規の企業立地が進みにくい、県北東部から南部地域の32市町村を中心とする。

 主な業務内容は▽進出可能性のある企業調査と市町村とのマッチング▽空き公共施設等利活用フォーラムの開催▽空き公共施設等への企業進出推進ツアーの企画、実施▽空き公共施設等を活用した企業誘致コンソーシアムの創設、会議開催、など。

 16年度から18年度に発掘した企業300社をフォローしながら、進出可能性のある企業と市町村とのマッチングを行うとともに、空き公共施設、空き家、空き店舗等を活用した企業誘致について、進出可能性企業の調査や企業向けアンケートを実施し、立地に関する関心度やニーズを把握。これらを踏まえ、進出意向がある企業(開発合宿の実施含む)と市町村とのマッチングを100件程度実施する。

 また、県内各地域における市町村の自発的な誘致活動を実施するため、金融機関や商工会等の関係団体との連携による組織(コンソーシアム)の創設、会議開催などを行う。コンソーシアムは、すでにコンソーシアムを創設している市町村を除き、活動実績や誘致実績、創設による周辺市町村への波及効果等を勘案し、県内北部、中部、南部の中からそれぞれ1以上の市町村を選定し、合計3以上の市町村を対象とする。

 このほか、進出を検討する企業を対象に、実際に活用されている空き公共施設や今後の受け入れが可能な空き公共施設・空き家・空き店舗を巡る広域圏のツアーを2回程度実施する。

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