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茨城県高萩工事事務所

県高萩工事事務所の19年度事業概要/鮎川停車場線で西工区改良推進/高萩塙線と北町関本中線では橋台工

2019/06/13 日本工業経済新聞(茨城版)

 県高萩工事事務所(園部浩久所長)の2019年度事業概要によると、鮎川停車場線で東工区のJR委託箇所の工事を進めながら西工区の用地取得や改良工事を実施。十王北通り線は発注済みの橋梁上部工事を行い、前後の取り付け部分の工事を発注する。日立いわき線は約300m区間で改良舗装工事を発注する予定。県道高萩塙線と都市計画道路北町関本中線では橋梁の下部工事に取り組んでいく。国道245号日立港区北拡幅は本年度から本格的に用地取得を推進する。

 国道245号日立港区北拡幅は、国道245号の慢性的な渋滞対策として、日立港入口交差点から北側の1880m区間を4車線化する事業。渋滞軽減のほかに、災害時の緊急輸送道路強化も期待される。15年度から事業に着手し、昨年度末の進捗率は21%。本年度から本格的な用地取得に取り組んでいく。

 都市計画道路鮎川停車場線は、日立市内の著しい交通渋滞の緩和を目的に整備するもの。国道6号の諏訪五差路から、海側に整備する国道6号日立バイパスや国道245号を東西に結ぶ延長850mの道路を新設する。02年度から事業に着手し、昨年度末の進捗率は73%。西工区では用地の取得を進めながら、まとまって用地が確保できた箇所で道路改良工事を実施予定。東工区では用地取得は完了。現在、常磐線をアンダーパスする箇所の工事はJRに委託して進めており、完了は20年度を予定する。

 都市計画道路十王北通り線は、海側の国道6号から山側の県道日立いわき線までを東西に結ぶ延長1200mの新設道路。06年度から事業に着手しており、昨年度末の進捗率は93%。これまでにJR常磐線の西側約400m区間を供用するとともに、必要な用地を全て確保できたことから残区間の橋梁上部工事やJR委託工事などを進めていく。また橋梁前後の取り付け部分の工事を本年度に発注予定だ。

 主要地方道日立いわき線は、日立市北部を縦断する幹線道路の南北軸を強化するため、延長2600mのバイパス整備を行うもの。これまでに約1500m区間を供用。事業着手は1996年度で、昨年度末までの進捗率は95%。本年度は残区間の道路改良舗装工事を推進。2019年度は約300m区間を発注する予定。

 一般県道高萩塙線は、主要地方道高萩インター線と一般県道里見南中郷停車場線を南北に結ぶ延長3650mの道路新設事業として進める。10年度から事業に着手しており、昨年度末の進捗率は65%。これまでに高萩インター線から北側の約740mを供用した。本年度は関根川に架かる橋梁の橋台工や仮橋の設置を予定。また残区間の道路改良工事や用地取得も進める。

 都市計画道路北町関本中線は、北茨城市内の大津地区と関本地区を東西に結ぶ延長1350mの道路新設事業で、震災復興支援事業として北茨城市から工事を受託。事業着手は15年度(市事業としては14年度)で、昨年度末の進捗率は48%。本年度は深田橋のA2橋台工などを発注する予定。

 また津波・高潮対策として河川・海岸を整備。6河川で河口部の津波遡上対策を進め、3地区の海岸において津波・高潮対策として堤防や離岸堤のかさ上げ工事を実施していく。

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