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事業者建設業労働災害防止協会千葉県支部
見出しこのままゼロ災達成を/先人の築きに報いて/建災防京葉分会が説明会/第92回全国安全週間準備期間  
掲載 2019年6月26日日刊建設タイムズ  
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 建設業労働災害防止協会千葉県支部京葉分会(石神信夫分会長)は13日、市川市内の京葉建設会館において「2019年度全国安全週間実施要領説明会」を開き、会員50人余が出席した。船橋労働基準監督署の松崎勉署長からのあいさつをはじめ、鈴木毅・安全衛生課長が「全国安全週間実施要綱説明及び労働災害の発生状況」について講話。さらに、特別講演として、大塚製薬㈱ニュートラシューティカルズ事業部の高井利夫・営業開発担当課長を講師に招き、「知って防ごう熱中症!」~働く人のための熱中症対策セミナー~をテーマに話を聴いた。

 7月1日からの本週間へ

 全国安全週間は「人命尊重」を基本理念として1928年から実施され、一度も中断することなく今回で92回目を数える。本年度のスローガンは『新たな時代に PDCA みんなで築こう ゼロ災職場』。6月1日から30日までを準備期間とし、7月1日から7日までを本週間として展開する。
 説明会に先立ち、主催者を代表して石神分会長は、建設業における死亡者数に言及。千葉県全体的には減少傾向にあるものの、建設業関係の休業4日以上の労働災害は毎年500件以上あり、「若干の増加傾向にある」と指摘。加えて「残念なことに昨年、当船橋労働基準監督署管内では、一人の尊い命が失われた」と沈痛な面持ちで報告した。
 近年、建設技能者の高齢化や団塊世代の大量退職によるノウハウ喪失下で、新規入職者や若手見習い工等の増加が予想されることに加えて、外国人労働者の受け入れが進むことについては「就業構造の変化及び働き方の多様化を踏まえ、これらの課題の解決に向けた取り組みを一層進める必要がある」と強調した。
 一方、その中での京葉分会の役割としては「一段と地域社会に貢献する機会が増える中で、会員全体が『死亡事故ゼロ、無事故無災害』を祈念するとともに、一致協力してさらなる安全を目標に事業を行い、その責任を果たすことが肝要である」と表明。本年はこれまで、管内建設業で死亡災害ゼロを継続していることについて「このままゼロ災を達成してほしい」と訴え、あいさつとした。

 何故やらなければ/ならないかを教育

 船橋労働基準監督署の松崎勉署長は、昨年の船橋管内の全業種における休業4日以上の労働災害が1545件で、前年から145件増えたことに着目。今年も増加傾向が続き、昨年よりも多い数字で推移していることに対し、危機感を示した。
 「今年の全国安全週間スローガンの中に『築こう』という言葉がある」とした氏は「これまでにも何回か使われてきたが、安全はまさしく築くもの、積み重ねていくものだと思う」と言明。一方で「元々世の中に安全というものはない。あるのは危険だけである」とし「その危険に対して、何らかの対策を施すことが安全だと思う」との持論を展開した。
 また「これまでの安全教育の中で、どこが有効か、どこが弱い部分なのか、不要なものは何なのかなどを見極めていくことが大事である」と指摘。「それを何度も繰り返して、安全のレベルを少しずつ高めていくことが、築く・積み重ねることになる」との考えを示した。
 「安全の大原則として『安全のABC』というものがある」と紹介した松崎署長は、「当り前のことを、ぼんやりしないで、ちゃんとやるの頭文字をとったもの」と説明。「安全に関する当り前のことを作って決めるまで、これまでにも人は何回失敗をしてきたのか。どれだけの損失を被って来たのか。何人の尊い命が失われてきたのか」と憂えたうえで「それがあり、当り前のことが決まっていく。そのことを考えることが大事だと思う」と強調。加えて、会員に対しては「安全教育にしても、どうやれば良いのかのノウハウの『how』の部分として、何故やらなければいけないのかをしっかりと教えてもらいたい」と要請した。

 「100-1=ゼロ」

 以前、帝国ホテルの社長から「ホテルのサービスでは『100-1=99』ではなく『ゼロ』になってしまうので気が抜けないという話を聴いた」と述べた氏は「安全管理も似ており、それが安全の恐さでもある」と強調。今年の安全週間スローガンの最後が『ゼロ災職場』の言葉で結んでいることから、「今年もみなさんがゼロ災害を目指して、有意義な安全週間となるように準備をして頂きたい」と呼びかけ、あいさつに代えた。

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