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茨城県境町

早ければ8月公告/親子ふれあい館を増築

2019/07/05 日本工業経済新聞(茨城版)

 境町子ども未来課は子育て応援施設「親子ふれあい館」(別称「キッズハウスさかい」)の増築を計画している。7月末をめどに実施設計をまとめ、早ければ8月ごろにも工事を公告したい考え。年度内の完了を目指す。事業費は9998万円。

 親子ふれあい館は現在0~3歳未満の乳幼児と保護者を対象としており、利用者から対象年齢の引き上げなどの要望もあったことから、小学校低学年まで利用できる新施設の併設を計画した。

 また対象年齢の拡大とともに、新施設に事前登録制のコワーキングスペース(共同作業所)を設置することで、子育てしながら女性が活躍できる場を提供する。新たな雇用の創出と子育て世帯向けの施策の充実を図り、町への移住・定住者の増加を目指す。

 所在地は町38―1。既存施設の東側に新施設を併設し、渡り廊下でつなぐ計画。増築規模はW造2階建て、延べ約370㎡を見込む。1階に3~6歳、2階に小学校低学年を対象とした遊び場を整備する。コワーキングスペースは両階に設ける予定。

 工事は既存施設を運営しながら実施する方針。ただし子どもが出入りする施設であることを踏まえ、安全を確保するため、実施期間などの検討を進めていく。

 実施設計と監理業務は㈱WakanaDesign一級建築士事務所(境町)が担当。履行期限は2020年3月20日。

 事業費の内訳は工事費9748万円、実施設計・監理委託料250万円となっている。地域再生計画「河岸の街さかい復興プロジェクト」の一つに位置付けられており、財源の一部には地方創生拠点整備交付金を活用する。なお補助率は2分の1。

 担当者は「子どもたちのためにも、安全に配慮しながら、なるべく早く整備していきたい」と話す。

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