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栃木県塩谷町

塩谷町新庁舎、来年1月に基本計画策定、建物規模、事業費を算出

2019/07/26 日本工業経済新聞(栃木版)

 第1回塩谷町庁舎整備基本計画策定委員会(委員長・佐藤栄治宇都宮大学准教授)が24日、道の駅湧水の郷しおやで開かれ、庁舎建設準備室が基本計画を来年1月下旬に策定するスケジュールを示した。委員会では新庁舎に必要な機能を検討し、建物の規模を算出。構造や階層、意匠など概略計画や配置ゾーンニングを検討し、概算事業費を算定する。事業スケジュールも検討し、11月下旬に基本計画の素案を作成。12月にパブリックコメントを行う予定。

 策定委員会は20人。区長会やPTA連絡協議会、商工関係者のほか公募委員3人、建築士、災害復旧技術専門家などで構成。11月までに5回の開催を予定している。

 委員会では災害対策本部などの防災拠点や窓口・住民サービス機能、情報対策を含むセキュリティー計画、ユニバーサルデザイン、執務空間について8月下旬の第2回までに整理。10月上旬の第4回までに議会や町民利用機能、駐車場・駐輪場台数、環境負荷軽減、景観・周辺環境への配慮などを検討する。

 庁舎の規模や構造は9月から検討を開始し、10月下旬の第5回までに固める。11月中旬の第6回までに概算事業費や財源計画、スケジュールを定める予定。

 今年1月に策定した基本構想によると、新庁舎の建設予定地は玉生中学校跡地。必要敷地面積は約1万平方m、庁舎の床面積は約3000~4200平方m。

 事業手法は直営方式が望ましく、今年度に基本設計、20年度に実施設計、20年度後半から21年度に建設工事を実施。21年度末の庁舎完成を目指すスケジュールを掲げている。

 基本計画は基本構想の内容を具体化し、設計の指針とする。計画策定支援業務はAIS総合設計(宇都宮市)が担当。町は今年度当初予算に基本・実施設計策定業務の継続費8000万円(19~20年度)を計上している。

 建設予定地では防災広場を設け、近接する荒川河川敷公園と防災広場、運動公園との連携を検討。基本計画の検討にあたっては県が作成する上流のダム浸水想定図も踏まえた上で進める。

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