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全測連がICT活用拡大に向け研修/砂防での導入推進

2019/08/27 新潟建設新聞

 全国測量設計業協会連合会が主催する3次元計測・活用技術研修が、このほど長岡市のハイブ長岡で開かれた。80人が参加し、6部にわたる講義に耳を傾けた。

 開会に際してあいさつした全測連技術委員会の佐々木義文理事長は「国土交通省の協力で全国9カ所での研修を開催している。3次元に関する知識や技術の向上に寄与できればと思う」と述べた。

 最初の講義を担当したのは北陸地方整備局企画部技術管理課の田澤信行課長補佐。ICTの全面的な活用の貫徹に向けた取り組みをテーマに、建設業を取り巻く状況やICTの2019年度の取り組み、3次元ベクトルデータ作成業務実施要項等5項目のポイントを解説した。

 田澤氏は国が推し進める本年度の施策について「モデル事業所として管内では信濃川河川事務所が選定された。中小企業への支援にも力を入れる」と直近の動きを報告。

 ICT建機の搬入の難しさから、導入が遅れ気味な砂防現場については「ICT土工で工期は24%、約1カ月相当の時間を短縮できる。北陸3県では砂防への普及が遅れているが、21年から本格的に導入したい」と効果に期待した。

 最後に18年度の取り組み事例を紹介し「大規模構造物の詳細設計での適用やデータ納品の環境整備に力を入れてきた。今後は予備設計の段階でも使えるようにしたい」と説明。「現在工事中の大河津分水路の野積橋架け替え工事で導入している」と結んだ。 


【写真=測量データの活用法を学んだ】

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