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栃木県小山市

小山市 街灯1900基をLED化、10月にプロポ公告

2019/09/18 日本工業経済新聞(栃木版)

 小山市は、市内全域の街路灯や公園照明灯約1900基をLED化する。10月中旬には公募型プロポーザルを公告し、12月中旬に審査会が事業者を選定。来年1月下旬には事業者と契約を締結する。民間企業のノウハウや技術力を生かしたリース方式により、短期間で全灯を交換する。

 9月補正予算案でLED照明導入促進事業に3億2000万円を設定する。期間は2019~30年度の12年間にわたる包括的業務委託。2年間はLED照明の交換個所調査や更新工事。以後10年間は維持管理期間に充てる。最終日の27日に可決の見通し。

 市管理の街路灯や園路灯のほとんどは、消費電力量の大きい水銀灯やナトリウム灯で占められる。これらは経年劣化による損耗や突発的な玉切れが目立つ。17年度には水銀に関する水俣条約が発効し、21年度から水銀灯の製造が全面禁止となる。

 維持管理費が年々増加しているため、効率的で省エネ効果に優れたLED照明に交換する。電気料金の大幅な抑制につながるほか、10年間の長期契約期間中は市の維持管理費支出が不要となる。募集要綱、仕様書、様式は市ホームページで公開する。

 市が10年間で段階的にLED照明を整備した場合に比べ、リース方式なら道路灯で約5500万円、園路灯で約3500万円の経費削減が見込める。CO2排出量は道路灯で年79%、園路灯で年83%の削減につながる。明るく安全で安心なまちづくり、地球温暖化防止を目指す。

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