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国土交通省飯豊山系砂防事務所

4年生が砂防学ぶ、模型使い土石流実演

2019/09/25 新潟建設新聞

 北陸地方整備局飯豊山系砂防事務所は17日、新発田市立加治川小学校で防災学習の出前講座を開き、4年生45人が砂防事業について学んだ。土石流の映像や、模型を使った実験を通して災害の恐ろしさを学んだ。

 同事務所調査課の工藤裕之課長が「羽越豪雨=W=を知っている人はいますか」と児童達に尋ねると、数人が挙手し「想像より多くて驚いた。最近は山形県沖でも地震があったので、ハザードマップを活用して対策を強化しよう」と呼び掛けた。川を楽しくみんなで使うためのルールや、川辺に潜む危険性を説明した。

 屋内で土砂災害や土石流の実際の映像を確認後、屋外に移動し模型実験を行った。堰堤を2基整備した川と、無しの川にそれぞれ水や砂利を数回流し、被害の広がり方の違いや、せき止める様子を観察した。

 児童たちは「2回目の放流でもしっかりせき止めている」と堰堤の効果を話す声や「設置していなかったら大変なことになる」と家屋の模型が流れていくのを眺めながら真剣な表情になっていた。


W=1967年(昭和42年)8月26日から29日にかけて主に山形県と新潟県下越地方を中心に発生した集中豪雨。死者104人。


【写真=土砂放水を見守る児童】

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