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【仮囲いデザイン】コンテストの応募登録開始/常盤橋プロジェクトで採用

2019/10/24 本社配信

 建設業の魅力発信プロジェクトを展開する全国建設業協同組合連合会(全建協連、青柳剛会長)は、23日から本年度の仮囲いデザインコンテストの応募登録を開始した。今回はグラフィックなどの単なる仮囲いのデザインを超えて、「工事中」と「人々」を結び付ける「インターフェイス」のデザインを実際の現場に製作することを目指す。

 最優秀賞の作品には賞金50万円を贈呈するほか、東京駅近くの永代通り沿いで施工中の「東京駅前常盤橋プロジェクトA棟新築工事」の現場で採用されることが決定済み。現場が働く人たちの晴れ舞台となり、それを見守る人々にとって建物が出来上がっていく様子を鑑賞する観覧席となるようなアイデアを求める。

 参加資格は大学院生、大学生、高等専門学校生、専門学校生、高校生で、3人以上のグループが対象となる(指導教員を明記)。応募登録締切は12月17日。作品提出は2020年1月28日までで、2月5日に1次審査結果の公表、同月25日に公開プレゼンテーションおよび2次審査を行い、結果を発表する。本年度は「実現が可能で、コストが妥当なものであるか」を審査項目に加える。3月中旬以降に着工し、5月から6月に除幕式を開催する。東京オリンピック期間中に多くの人から仮囲いを見てもらう考えだ。

 今回から審査委員には山﨑晴太郎氏(セイタロウデザイン代表)が加わったほか、三菱地所と戸田建設がテクニカルアドバイザーを務める。

 同日の会見で青柳会長は「学生のみずみずしい感性で考えられたデザインが実現することになれば、誇り・魅力・やりがいにつながっていく。このプロジェクトを通して若い人たちと一緒になって楽しく、ものづくりとしての建設業を語る機会になれば」と話した。

 建築家で早稲田大学理工学術院教授の古谷誠章審査委員長は「東京駅から至近な場所で学生たちの提案を実現できるということは大きな楽しみ。私たちが子どものころに感じたようなわくわくする工事現場の様子が感じられ、中にいる人たちが一層誇りを持って仕事ができる架け橋になるような斬新なアイデアを期待している」と語った。

 なお昨年度に優秀賞に輝いた作品は、長野県中野市の「八十二銀行中野支店」の建築現場で採用された。


【写真=青柳会長と古谷審査委員長】

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