記事

事業者
厚生労働省新潟労働局

キタックをくるみん認定

2020/02/05 新潟建設新聞

 厚生労働省新潟労働局は1月31日に、くるみん認定(次世代育成支援対策推進法に基づく認定)およびユースエール認定(若年者雇用促進法に基づく認定)の認定通知書交付式を執り行った。くるみん認定されたキタックと、ユースエール認定企業となった多田組および坂井機械製作所に奥村伸人局長から認定書が手渡された。

 くるみん認定は育児休業や雇用環境の整備など次世代法に基づく計画を策定し、達成するなど一定の要件を満たす場合に「子育てサポート企業」として厚生労働大臣が認定する。これまでに県内で認定を受けたのは49社。キタックは2013年度に続き2度目の認定となる。

 同社では17年4月1日~19年10月20日までの行動計画期間内に、ノー残業デーを設けたほか、年間5日以上の有給休暇取得や夏季、冬季休暇の取得を推進。産休・育休制度の周知をはじめ短時間勤務制度や時差出勤制度を設け子育てしやすい職場づくりを進めている。藤巻勉総務部長は「働きやすい、子育てを支援する社内体制を拡充するため長時間労働の是正や、有給休暇の取得促進にも努力している。今後、テレワークの導入など、育児しやすい環境整備を進めていきたい」と説明。同社の育児休暇の取得状況は女性対象者で100%、男性対象者の取得も積極的に進めている。

 ユースエール認定は、若者の採用・育成に積極的で、離職率、所定外労働時間、有給休暇など一定の要件を満たす場合に厚生労働大臣が認定する。認定を受けると若者の採用、育成に積極的な企業としてPRできるほか、就職面接会などの参加案内、関係助成金の加算などのメリットがある。

 多田組の多田博昭社長は「特に変わったことはしていない」としながらも、若手の資格取得の勉強会を従業員同士で開催するなど、年代に関わらないコミュニケーションを図っている。

 坂井機械製作所では、若年者が働きやすい環境をつくるため、まずは先輩が有給休暇を取得できる体制を取る。坂井勝志社長は「残業が当たり前から、常に定時で帰るような柔軟な環境づくりを進めている」と語った。


【写真=キタックに認定書交付】

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら