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栃木県佐野市

佐野市補正、6公園災害復旧に6.1億、工事13件に分割発注

2020/02/29 日本工業経済新聞(栃木版)

 佐野市は、6億1200万円に上る台風19号都市公園施設災害復旧工事の2019年度一般会計10号補正予算案を編成した。秋山川の破堤や旗川の氾濫による緑地や街区公園6カ所の復旧工事に充てる。全額を新年度に繰り越し、工事は13件に分割する見込み。5月下旬から順次発注し、新年度内には復旧工事を完了させる。

 昨年10月に来襲した台風19号の影響で、市内は甚大な被害が発生。河川の氾濫により、河川敷や河川近くの公園には大量の土砂が流入した。市は災害からの復旧を最優先課題にとらえ、防災減災対策を強化し新年度を復興元年に位置付けた。

 主な工事は流入土砂の撤去と張芝、一部遊具の撤去やフェンス改修となる。軒並み使用不能となった市民の憩いの場を再生し、安全安心な暮らしを取り戻す。重機で土砂を撤去する際には芝の傷みが避けられず、波打つ芝は張り直すことが不可欠と判断した。

 復旧する6カ所は旗川河川敷が石塚緑地(石塚町)、戸奈良緑地(戸奈良町)の2カ所。秋山川河川敷は堀米緑地(堀米町ほか)、栃本緑地(栃本町)、多田緑地(多田町)の3カ所。秋山川堤防沿いの街区公園は上川原東公園(大橋町)の1カ所となる。

 最も被害規模が大きい旗川の石塚緑地は9万2000平方m。予算額は約2億5000万円。4件に分割する。次いで被害の大きかった秋山川の堀米緑地は5万4127平方m。予算額は約2億335万円。遊具の撤去や新設が含まれ、4件に分割する。

 秋山川の栃本緑地は3万1000平方m。予算額は約7000万円となり、2件に分割する。旗川の戸奈良緑地は3万9400平方m。予算額は約4800万円、分割なしで発注する。

 秋山川の多田緑地は1万6279平方m。予算額は約2800万円、単独発注となる。秋山川沿いの上川原東公園は183平方m。予算額は約277万円。土砂撤去と流出物で傷んだ外周フェンスを復旧する。分割なしの発注となる。

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