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茨城県結城市

旧公民館解体と跡地整備に1・4億/小中学校トイレ改修推進/20年度当初予算案

2020/03/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 結城市(小林栄市長)は2020年度当初予算案を明らかにした。主なものでは旧公民館の解体および跡地の防災拠点整備に1億4522万円を計上し、防災機能の強化を図る。また小中学校トイレ改修に1億2609万2000円、市道5234号線拡幅の測量設計に3160万円を設定。最終年度を迎える新庁舎の整備には事業費13億1201万1000円。

 旧公民館は老朽化などを踏まえて16年11月に閉鎖。すでに新公民館が市役所本庁舎の東側に開館していることから、旧公民館を解体し、跡地に一時避難場所となる公園(隣接する浦町児童公園含む)、飲料水にも利用できる耐震性貯水槽(40t)、備蓄倉庫などを整備する計画。災害時の防災拠点を確保する考え。

 予算案には解体工事費1億3400万円、防災拠点整備の工事費631万4000円と実施設計委託料490万6000円を計上した。

 小中学校トイレ改修では子どもたちの安全で快適な教育環境の整備を推進する。20年度は結城小、城南小、結城西小、結城中、結城東中、結城南中の6校を予定し、トイレの洋式化などを行う。事業費は小学校に5315万円、中学校に7294万2000円を配分。

 市道5234号線では道路を拡幅し、江川地区の通学路における子どもの安全確保、交通の円滑化、利便性の向上を図る。延長は約600mを見込み、5mの現道を8mに拡幅する。20年度は測量調査に1380万円、設計委託に880万円、物件補償調査に900万円を充てる。

 土木関係では市道舗装補修に1億1000万円、市道舗装修繕に500万円、市道排水整備に3500万円、橋梁維持補修に4100万円、公達地区の雨水幹線整備に1800万円、市道整備に5200万円を設定。

 また市道0109号線で街路灯のLED化や歩道のバリアフリー化などに向け、事業費1680万円を予算化した。

 新庁舎整備では本体工事に9億1216万8000円、外構工事に1億7160万円、駐車場整備に331万2000円、付帯工事に37万6000円、工事監理委託に1317万6000円、移転委託に1500万円、竣工式典委託に150万円を付けた。

 建設地は市民文化センターアクロス南側の用地。本体工事は㈱安藤・間水戸営業所(水戸市)と㈱小倉工務店(結城市)のJVが担当。建設や外構整備などを推進し、9月下旬の開庁を目指す。

 予算案ではこのほか市営住宅維持改修で4796万4000円を計上し、城西アパートの長寿命化改修や、退去時修繕11件を実施する見込みだ。

 一般会計の総額は187億3400万円で、対前年度比5・1%(10億1200万円)の減。減額編成であるが、過去最大だった19年度に次ぐ予算規模。普通建設事業費は19億7039万9000円で、新庁舎整備の事業費減額などに伴い、同51・7%の大幅減となっている。

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