県農業振興公社は２０２０年度事業計画・予算を決めた。事業費は８億６１８１万円（繰越含む）。畜産担い手育成総合整備事業の「栃木塩那」「大田原・那須」「那須塩原」の３地区で草地造成・整備などの土木工事、牛舎、堆肥舎などの建築や設備工事を推進。工事は５月から順次発注。２１年度工事の測量・設計を委託する。新規地区は大田原市大野放牧場（湯津上）と那須町共同利用模範牧場（大島）の公営２牧場が対象の「那須高原牧場」に着手する。

　事業費は栃木塩那が３億８６８１万円（繰越２億１６８１万）、大田原・那須が１億３０００万円、那須塩原が３億３５００万円（同１億４５００万円）、那須高原牧場が１０００万円。

　栃木塩那の当初分は１億７０００万円。全体の主な事業内容は草地造成・整備１・７６ｈａ、施設用地造成０・５ｈａ、牛舎１棟の整備を予定。

　那須烏山市で牛舎（Ｓ造１０４０平方ｍ）の建築工事と監理業務、施設用地造成０・５ｈａ、高根沢町で草地等造成０・６９ｈａ、草地等整備１・０７ｈａ、雑用水施設（水飲み場２カ所）、矢板市で搾乳設備と換気扇等の畜産設備、場内舗装工事を発注する。

　繰越予算は矢板市で未発注の牛舎設備工事、撹拌機２台、那須烏山市で乾燥・発酵ハウス（７６５平方ｍ）、堆肥舎（３００平方ｍ）、攪拌機２台を入札する。

　大田原・那須は当初分のみの事業費で草地造成・整備４・５５ｈａ、施設用地造成、牛舎１棟を計画。

　那須町で牛舎（１３００平方ｍ）の建築工事と監理業務、畜舎設備、施設用地造成０・２５ｈａ、草地等造成２・３ｈａを発注。大田原市で草地等造成２・２５ｈａを入札する。

　那須塩原の当初分は１億９０００万円。草地造成８ｈａ、施設用地造成２・１１ｈａ、牛舎１棟、堆肥舎１棟の整備を予定。

　那須塩原市の１軒で草地等造成８ｈａ、施設用地造成２ｈａ、他の１軒で牛舎（４８０平方ｍ）の建築工事、監理業務、畜舎設備、堆肥舎１棟（８０平方ｍ）を入札し、２１年度に施工を計画する牛舎の設計を委託。１軒で施設用地造成０・１１ｈａと搾乳設備、畜舎設備を発注する。このほか繰越分の畜舎設備を発注する。

　新規の那須高原牧場は草地や牛舎、家畜排泄物処理施設、鳥獣被害防止施設、隔障物施設などの整備を計画。総事業費は約７億円、事業期間は２０～２４年度を予定。２０年度は１０００万円で測量設計を進める。

　継続地区の概要は次の通り。（①当初事業費②繰越事業費③事業期間④全体事業費⑤進捗率）

　▽栃木塩那（矢板市、那須烏山市、高根沢町）＝①１億７０００万円（参加者３人）②２億１６８１万円（２人）③２０１５～２１年度④１３億９１００万円⑤４６・９％

　▽大田原・那須（大田原市、那須町）＝①１億３０００万円（３人）②－③１６～２１年度④８億１０００万円⑤４９・８％

　▽那須塩原（那須塩原市）＝①１億９０００万円（３人）②１億４５００万円（２人）③１７～２１年度④２１億円⑤２５・１％