県警察本部は７日、「旭警察署庁舎建設工事実施設計業務委託」の簡易公募型指名競争入札を公告した。応募調書資料の提出を８日から22日まで受け付け、指名通知及び非指名通知を５月７日に出し、指名通知書を同７日から22日の期間に発行する。設計図書等に対する質問を同13日に受け付け、同15日に回答する。開札は同27日の予定。予定価格、調査基準価格は事後公表。

　履行期限は２０２１年２月26日。事業費は、当初予算に実施設計費１億２７４６万円を計上するとともに、限度額２億円の債務負担行為を設定している。

　応募資格要件は▽過去10年間に、配置予定管理技術者が元請けとしてＲＣ造、ＳＲＣ造またはＳ造で、１棟の延べ面積が１４００㎡以上の建築物の新築、増築または改築に係る実施設計業務の管理技術者としての経験のある者（ただし、増築または改築については設計に係る対象面積を１４００㎡以上とする）▽警察施設の実施設計業務の管理技術者としての経験がある者▽配置予定技術者の公表日現在における手持ち量が10件未満かつ４億円未満▽県内本店▽一級建築士事務所の登録を受けている――など。

　旭警察署は建築後40年以上を経過し、老朽化・狭あい化が著しいことから、治安維持・災害発生時の活動拠点として、国道１２６号沿いの現地（旭市ニ１―１）で建て替える。建物は庁舎棟と車庫棟で構成。建物規模は、庁舎棟がＲＣ造５階建て延べ約２９００㎡。車庫棟がＳ造２階建て延べ約７００㎡。基本設計は榎本建築設計事務所（千葉市中央区長洲２―８―５）が担当。総事業費に約23億３４００万円を見込む。

　県警は、警察署庁舎整備事業として本年度、旭警察署のほか、館山警察署と富津警察署の整備を進める。

　館山警察署は、館山バイパスに面する旧安房南高校跡地（館山市北条６１１）に移転する。建物は庁舎棟と車庫棟で構成。規模は、庁舎棟がＲＣ造５階建て延べ約４２００㎡、車庫棟がＳ造２階建て延べ約１０００㎡。実施設計は千都建築設計事務所（千葉市美浜区真砂３―１―２）。本年度は建設工事費に２７４万８０００円を計上するとともに、限度額27億４６００万円の債務負担行為を設定している。総事業費は約33億８０００万円を見込む。

　富津警察署は、施設の老朽化などから旧佐貫中学校跡地（富津市佐貫１０９ほか）に移転する。庁舎棟は延べ約２６００㎡、車庫棟は延べ約６００㎡と想定。庁舎については24年度の竣工を目指す。事業費は当初予算に基本設計費として５３１５万６０００円を計上している。総事業費に約22億８０００万円を見込む。