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栃木県宇都宮市

宇都宮市実施計画20~22年度、文化会館第2期改修実施設計、LRT、学校整備を推進

2020/04/08 日本工業経済新聞(栃木版)

 宇都宮市は、第6次総合計画の2020~22年度実施計画をまとめた。LRTや学校施設、道路、上下水道、公園、体育施設の整備、土地区画整理などの事業費を計上し、昨年の台風19号を踏まえた河川をはじめとする総合的な雨水・治水対策費用も措置。新食肉センター整備に伴う現行関連施設の解体、文化会館第2期改修の実施設計などを計上した。

 一般会計の投資的経費は20年度当初予算に357億円を計上。次年度以降の投資的経費は中期財政計画に基づき21、22年度とも280億円とした。

 学校施設整備は63億6800万円。テクノポリスセンター地区新設小のほか、校舎、体育館の長寿命化やトイレの改修、空調機器導入、校舎増設、給食室増築、給食室手洗い工事などに取り組む。

 体育施設整備は宮原運動公園再整備や北西部地域体育施設の検討などに12億9300万円。国体会場施設整備は、屋板運動場庭球場や清原体育館の改修に6億8700万円。

 安全・安心の分野は、総合的治水・雨水対策で都市基盤河川整備に14億4700万円、準用河川整備に44億4300万円、普通河川整備に6900万円、公共下水道雨水幹線の整備に20億4600万円を計上。

 道路排水施設整備は豪雨時に排水できない個所での排水管や雨水浸透施設設置などの対策に1億300万円。河川構造物長寿命化計画策定に1700万円。

 八幡山公園急傾斜地整備は6億5000万円、橋梁耐震補強は3億2500万円、消防団詰所改築は6億2200万円。

 都市空間・交通の分野はJR宇都宮駅東口地区整備が110億6700万円。宇都宮駅西口周辺地区整備は5000万円で、駅前広場の配置計画検討などを推進。バンバ、千手・宮島地区の再開発事業の促進は4600万円。一条中学校跡地利活用事業者の選定、平出町トランジットセンターゾーンの用地測量などを進める。

 土地区画整理事業は162億3400万円。宇都宮大学東南部第1・第2、鶴田第2、岡本駅西、小幡・清住、簗瀬、宇都宮東部未着手地区を推進する。

 区画整理地内の公園整備事業は実施設計や工事に3億7800万円。水上公園再整備は2億9400万円。遊具改築など公園施設改修事業は4億7500万円。

 LRTは宇都宮駅東側の整備に191億円、駅西側の導入に11億4500万円。大谷スマートIC(仮称)はIC本体と周辺道路の整備に26億8000万円。

 都市計画道路整備は18億6200万円、道路新設改良事業は43億3900万円。総合スポーツゾーン周辺道路整備は1億7200万円、自転車走行空間整備は9億2300万円。道路のバリアフリーでは上河内地区市民センター前の点字ブロック整備に200万円を措置した。

 上下水道は下河原・川田水再生センター再構築事業に6億9300万円を計上し、川田水再生センターの設備更新や下河原水再生センター再構築の基本設計を推進。水道施設の更新事業は13億2300万円。生活排水処理施設の最適化計画策定や更新、固定資産調査などには8億円を見込んだ。

 動物愛護管理センターの機能強化は竹林町の動物収容施設の改修に1億1200万円。霊園整備事業は東の杜公園、河内北霊園に3億8800万円を計上。市営住宅建設事業は30億円。宝木団地再生事業の移転補償や空き家修繕、耐震補強工事に伴う入居者負担軽減策などに充てる。障害者グループホームの設置促進は2億1300万円。

 大谷地域の振興は1億6600万円で、交通インフラ環境の向上や観光周遊拠点施設の整備などを推進。また、重要文化的景観選定に向けた保存活用計画策定に400万円を配した。

 文化会館の第2期改修実施設計は3200万円。15~16年度の第1期改修で行われなかった展示室リニューアルや空調設備の改修などを予定。個別空調化や一部未実施の照明LED化などが検討される見込み。

 農道整備などの土地改良事業は1億9900万円。水田再整備による大区画化の支援や園芸作物生産施設等整備は9300万円。水田水管理センサーやドローン、取水量遠隔監視システム導入といったスマート農業推進は8400万円。

 新食肉センター整備に伴う関連施設解体事業は11億3700万円。現在の食肉地方卸売市場、と畜場、食肉衛生検査所を解体する。

 LRT沿線の低炭素化促進は5000万円。トランジットセンターと周辺地区の低炭素化、LRTを活用したモーダルシフトの検討、地域新電力会社の設立を進める。自動運転技術の活用を見据えた端末交通手段の実証実験などに6000万円を計上した。

 本庁舎のLED導入など市有施設低炭素化促進に1億4000万円、エコパーク板戸最終覆土等に4200万円。気候変動適応策、LRT沿線の景観形成重点地区指定の検討、子どもの家整備、史跡案内板の設置なども盛り込んだ。

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