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千葉県県土整備部

防災・安全の社会資本計画/県県土整備部港湾課/事業費5か年で91億円/高潮対策や老朽化対策

2020/04/15 日刊建設タイムズ

 県県土整備部港湾課は、防災・安全交付金申請に伴う社会資本整備計画計画をまとめた。計画の名称は「千葉県における安全・安心・にぎわいのある港湾・海岸の整備(防災・安全)」と「千葉県における安全・安心にぎわい港湾・海岸の整備(防災・安全)(重点)」。計画期間は2020~24年度の5か年。基幹事業として千葉港海岸、木更津港海岸、名洗港海岸などで高潮対策事業や海岸堤防等老朽化対策事業を実施するとともに、木更津港木更津南部地区など3地区で橋梁の耐震補強等を実施する。全体事業費に総額91億5800万円を見込む。

 防災・安全では、港湾の施設整備や長寿命化対策を実施し、物流機能の拡充・強化を図り、安全で使いやすい施設を提供することで、港湾利用者の利便性向上、住民いこいの場など、魅力ある港湾空間を形成し、産業・地域の振興ならびに地域経済の活性化を図る。また、高潮・津波による被害を防止するため、海岸保全施設の整備を推進する。

 事業費は、海岸事業に63億400万円、港湾事業に22億3600万円を予定。海岸事業では、海岸堤防等老朽化対策事業として千葉港海岸検見川地区において事業費11億2400万円を投じ、水門、排水機場、陸閘各1基と護岸改修1220mを、市原地区において5億6000万円を投入し、水門1基と排水機場1基を、寒川地区において4億8200万円で水門3基と排水機場3基を、中央地区において5億8500万円で水門1基、排水機場1基、陸閘5基をそれぞれ整備する。

 また、津波・高潮危機管理対策緊急事業として千葉港海岸船橋地区において事業費7億9500万円を投入し、水門1基と排水機場2基を整備。高潮対策事業として千葉港海岸千葉中央地区において3億4500万円で陸閘2基、胸壁130m、胸壁補強500m、詳細設計等を、船橋地区において7億7100万円で水門1基と排水機場2基を、木更津港海岸木更津地区において6億8000万円で護岸嵩上げ1300mをそれぞれ実施する。

 港湾事業では、木更津港木更津南部地区において事業費4億3000万円を投入し、橋梁1橋の耐震補強を整備する。

 一方、重点計画では、地震等のリスクの課題がある港湾について、耐震対策等を実施し、重要インフラなどの機能維持を図る。全体事業費に6億1800万円を見込んでいる。

 事業内容については、木更津港木更津南部地区において事業費4億3500万円で橋梁1橋の耐震補強を実施し、千葉港千葉中央地区において1億5000万円で流出防止柵を整備。また、館山港宮城地区において3300万円でマイナス5・5m岸壁90mを対象に電気防食、防舷材、車止めなどの改良工事を実施する。

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