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栃木県下野市

下野市、自治医大駅周辺を再生、東口広場、道路バリアフリー化、総事業費5億4500万

2020/04/15 日本工業経済新聞(栃木版)

 下野市は、自治医大駅周辺地区都市再生整備計画(医大前1~4丁目、祇園1~2丁目、43・5ha)に着手した。計画期間は2023年度まで。市道7002号線改良を21年度まで、市道7036号線改良を21年度、駅東口広場の再生を21~22年度、市道7050号線、市道7020号線、市道7024号線の3路線改良、駅東口公衆トイレ改修、駅東西の情報板新設を22年度、駅西駐輪場と駅西口公衆トイレ新設を23年度に施工する。国の社会資本整備総合交付金を導入し、総事業費5億4500万円を投じていく。

 JR自治医大駅は市中央部に位置し、自治医科大学付属病院をはじめ医療機関が集積。グリーンタウンしもつけは良好な街並みを形成する。宅地開発から40年が経過し、公共施設が一斉に老朽化。快適で潤いがあり、人に優しい都市構造の拠点化を一層推進する。

 目標を①人に優しい交通環境②快適に住み続ける住環境-づくりに掲げ、基幹事業を設定。市道7002号線の歩道下ケーブル配管埋設工事は発注済み。基本計画・実施設計は東亜サーベイが担当。駅東口広場のシェルター設計は安藤設計(以上宇都宮市)に委託した。

 市道7002号線(足利銀行南河内支店交差点~一般県道下野二宮線)は車道舗装が傷み、歩道のインターロッキング舗装に凹凸がある。駅から病院へ向かう歩道に視覚障害者の点字ブロックが未整備。歩道と車道がフラットで歩行者が危険。道路照明が薄暗い。

 車道の路肩を広げ、周辺の店舗や事務所に出入りする納入業者の荷卸しスペースを確保。歩道に搬入搬出車両が乗り上げ、歩道が波打つ原因を除去。車道は5mとし、センターラインは引かず車両スピードを抑える。両側に2・5mの歩道を配置するのが特徴。

 駅東口ロータリーは歩道部と車道部に段差があり、バスやタクシーの乗降客がつまずきやすい。シェルターがなく、雨天時の駅利用者が濡れてしまう。歩道に植栽帯があり、一般車の送迎時駐停車場の範囲が狭い。歩道陶板ブロックは荒天時に滑りやすい。

 市道7036号線(駅前広場と市道7002号線を結ぶ大型書店前北側道路)には歩道が未整備。市道7050号線(駅前広場~駅東駐輪場間)は排水構造物がなく、インターロッキングブロック沈下場所に水たまりが発生しバリアフリーには程遠い状況。

 市道7020・7024号線(駅前広場~市道7002号線間)は民地と道路にかかるL型側溝に段差があり、宅地の乗り入れや歩行者の通行に支障がある。駅東西口に1カ所ずつ情報板を新設。駅西口広場には駐輪場や公衆トイレがなく、新設が待たれている。

 市道は①7002号線(延長380m、幅員12m)②7036号線(延長85m、幅員6m)③7020号線(延長140m、幅員6m)④7024号線(延長36m、幅員7・8m)⑤7050号線(延長58m、幅員6m)を現行幅員のまま改良。

 駅東口広場(市道7047号線、延長49・2m、歩道8m)は面積4300平方m。高質空間形成施設は駅東口公衆トイレ改修、駅西口公衆トイレ新設とも男子小便器3、大便器1、多目的1、女子3を備える。西口駐輪場はラック式、情報板は2本の支柱で支える。

 事業費は東口駅前広場3億円、7002号線7000万円、西口トイレ5000万円、東口トイレ4000万円、7020号線3000万円、西口駐輪場2000万円、7036号線、7024号線、7050号線各1000万円、駅東西情報板500万円。

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