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国土交通省北陸地方整備局(建設)

除雪グレーダ改良案で文科大臣賞を受賞

2020/04/17 新潟建設新聞

 国土交通省千曲川河川事務所の新保和庸技術審査第一係長が考案した「除雪グレーダの作業性及び安全性向上に関する考察」が、文部科学大臣表彰(創意工夫功労賞)を受賞した。14日には北陸地方整備局で受賞伝達式が執り行われ、吉岡幹夫局長より表彰状が手渡された。

 2012年度に排出ガス規制強化を受けてこれまで主力機械であった大型・高出力の除雪グレーダが製造中止となり、新型機は小型化され1人乗りとなったほか、出力や除雪作業能力が低下。新保氏は高田河川国道事務所勤務時に、小型化した機械に併せてブレードの嵩上げやカウンターウエイトの重量を増やし除雪能力の増強を図ったほか、エアコンやカメラモニター、通信装置を新設することでオペレーターの作業性、安全性を向上させるなどの改善策を考案した。15年度に能生工区で初号機を導入して以降、いまでは北陸地整管内に広がっている。

 新保氏は「小型化による北陸の除雪への影響を懸念していた。オペレーターと道路利用者の安全を優先しながら、少しでも除雪作業の負担を軽減させたかった」と語る。

 吉岡局長は「今回の受賞は、北陸地方整備局員全員の喜びであり誇り。雪のトップランナーとして北陸から全国へ広がることを期待する」と功績をたたえた。

 同賞は優れた創意工夫により、各職域で科学技術の考案、改良等に貢献した実績顕著な勤労者を表彰するもの。本年度は全国の地方整備局員から6人が選ばれている。


【写真=表彰を受ける新保氏(右から2番目)】

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