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県北地区主要建築計画/佐和駅新駅は設計 ひたちなか市

2020/04/17 日本工業経済新聞(茨城版)

 県北地区の市町村で2020年度に計画されている主要建築事業をまとめた。ひたちなか市の佐和駅東西自由通路・新駅舎整備事業は、20年度予算で限度額26億円の債務負担行為を設定。本年度は実施設計などに着手し、22年度末の供用開始を目指す。大子町は新庁舎建設の場所の変更に伴い、設計を見直す。履行期限は9月末まで。北茨城市は、防災機能を持ち併せた給食施設の(仮称)複合防災センターの建設を進める。日立市の猛獣舎整備事業は、かみね動物公園にトラやライオンなどを飼育する猛獣舎の整備を進める。


 県北地区の20年度主要建築事業は次のとおり。

 【日立市】

 ◆久慈サンピア日立改修事業=老朽化の見られる宿泊交流施設の電気、空調、給配水管などの設備を改修するほか、内装工事も進める。工事費は2カ年継続費14億720万円を設定。設計は㈱桂設計(東京都新宿区)が策定。21年10月にリニューアルオープンを予定する

 ◆猛獣舎整備事業=現在、移転整備を行っている園内北側のニホンザル舎の跡地にトラやライオンなどを飼育する猛獣舎を整備する。2カ年継続費で10億5310万円を計上。20年度は基本・実施設計を行い、22年夏の供用開始を目指す。

 【高萩市】

 ◆市認定こども園施設整備事業=高萩中学校区の幼稚園・保育園を集約し、新たにこども園施設を建設する。建設予定地は第一幼稚園敷地(本町4―5)で敷地面積は約3732㎡、園舎の延べ床面積は約860㎡を想定。基本・実施設計はプロポにて㈱梓設計(東京都品川区)に委託した。履行期限は11月30日まで。22年4月の開園に向けて進めていく。

 【北茨城市】

 ◆(仮称)複合防災センター整備事業=現在の市立学校給食センターの老朽化が進んでいることに加え、東日本大震災における備蓄物資不足や避難所受入体制の構築に時間を要したことから防災機能を持ち併せた給食施設の整備を行う。設計は㈱柴建築設計事務所(水戸市)に委託。建築・機械、厨房設備・外構工事は14日に公告した。進入道路と上下水道は、7~9月の発注を予定する。

 【ひたちなか市】

 ◆佐和駅東西自由通路・新駅舎整備事業=JR佐和駅の自由通路と駅舎の整備、バリアフリー化を進める。22年度末の供用開始を目標に20年度は実施設計と歩道の段差解消、誘導ブロック設置工事を行う。総事業費は約28億円。

 ◆東中根高場線整備事業=東中根高場線(高場陸橋)の4車線化に向けた新橋設置へ盛土工(補強土壁)2400㎡(西側900㎡、東側1500㎡)に着手する。20年度は既存橋の長寿命化対策を完了させ、22年度には新橋の設置を完了させる予定。

 【常陸大宮市】

 ◆駅周辺整備事業=駅東の駅舎および東西通路が完成するまでの暫定的な駅前広場と完成後の駅前広場(バス専用ロータリー)の基本設計を実施するほか、駅西口市営駐車場では、駅利用者や将来の高速バスの乗り入れを考慮して駐車場を再整備するための詳細設計と大宮停車場線の路線測量、道路予備設計などを実施する。

 【那珂市】

 ◆体育施設整備事業=老朽化の進む瓜連体育館と本米崎体育館を改修する。瓜連体育館は屋根修繕、照明のLED化、トイレ修理などのほか、会議室や更衣室の修繕工事を行う。設計は㈱桜設計事務所(水戸市)が担当。発注は6月を予定する。本米崎体育館は屋根雨漏り修繕、トイレ修理、壁補修の設計・工事を行う。設計の発注は20年度の5~6月を想定する

 【東海村】

 ◆コミュニティセンター維持管理事業=老朽化の見られる真崎コミュニティセンターの内装を改修する。内容は天井の落下防止対策工事や床の研磨、壁のクラック補修のほか照明のLED化やトイレの洋式化など。工事費は1億3398万円を計上。工期は9カ月。規模はRC造(一部S造)平屋、1104・05㎡。設計は19年度に㈱柴建築設計事務所(水戸市)に委託した。

 【大子町】

 ◆新庁舎建設事業=新庁舎の建設場所が1月に旧東京理科大学大子研修センターグラウンドへ変更になったことに伴い、設計も見直しを行う。担当は㈱遠藤克彦建築研究所(東京都港区)で9月末までにまとめる。22年3月の完成を目指して事業を推進する。2カ年継続費で20億4606万8000円を設定。

 ◆古民家を利用した茨城ブランド向上事業=左貫地区の古民家(建築年不明)を改築し、地域の交流拠点や宿泊施設、こんにゃく作り体験などができる施設を整備する。予算額は2270万2000円。

佐和駅新駅舎基本計画案(ひたちなか市) 整備予定地の臨時駐車場(北茨城市) 新庁舎建設予定地(大子町)

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