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19年度市町公共事業、79.7%、1698億を契約、一部災害の影響で低下

2020/04/17 日本工業経済新聞(栃木版)

 県市町村課は、2019年度3月期の県内市町の公共事業執行状況をまとめた。25市町で計上された予算総額は2129億6900万円(繰越、補正予算含む現計予算)。契約額は1698億3600万円で契約率79・7%。前年度に比べ0・6ポイント上回った。(2面に市町別一覧)

 各市町の契約率は塩谷町、那須烏山市が60%台、大田原市、宇都宮市など8市町が70%台、鹿沼市、足利市、那須塩原市など12市町が80%台。佐野市、那須町、益子町の3市町が90%台に達した。

 補助事業の予算計上額は1154億5000万円。884億3700万円が契約済みとなり、契約率は76・6%(前年度比1・5ポイント増)。単独事業は975億1900万円のうち813億9900万円を契約し、契約率83・5%(0・5ポイント減)。単独事業が前年度をやや下回った。

 前年度からの繰越予算は483億7200万円。繰越は384億3500万円の契約が完了し、79・5%が契約済み。

 予算計上額に占める支払い済み額は1160億4700万円。執行率54・5%(前年度比2・4ポイント減)となった。

 会計別では、普通会計は予算計上額1735億700万円のうち、1360億1700万円の契約が完了。契約率78・4%(前年度比1・4ポイント増)。普通会計以外の会計は394億6200万円に対し、338億1900万円を契約。契約率85・7%(2・5ポイント減)。

 契約率69%の那須烏山市は国の補正予算に伴う事業に加え、市内に大きな被害をもたらした台風19号の影響で複数の工事が繰り越しとなったことなどから前年同期に比べ23・3ポイント減少。

 那珂川町は小川中、馬頭中校舎の大規模改修工事、野木町は小中学校トイレ改修事業などを繰り越し、前年同期に比べ20ポイント以上減少した。

 予算計上額が100億円を超える市町では、宇都宮市は870億400万円のうち、666億8700万円を契約。契約率は76・3%(前年度比4・6ポイント増)。小山市は140億9200万円のうち117億1900万円を契約し、契約率83・2%(4・3ポイント増)。

 栃木市は142億2400万円のうち119億400万円を契約し、83・7%(2・5ポイント減)、那須塩原市は114億7000万円のうち101億2500万円を契約し、88・3%(2・6ポイント増)の契約率となった。

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