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栃木県足利市

足利市、4年間で整備 初年度5億予算化へ、学校情報通信に総額11億

2020/04/22 日本工業経済新聞(栃木版)

 足利市は、市内33校の小中学校情報通信ネットワーク環境整備事業を強化する。初年度は市議会6月定例会に事業費約5億円の補正予算案を提出する。2023年度までの4年間で総事業費約11億円を投じ、国のGIGAスクール構想に対応。児童生徒への1人1台情報端末と高速大容量の校内LANを一体的に整備する。

 小学校は22校、中学校は11校。20年度の市内児童生徒数1万40人に対し、1人1台のタブレット不足分は小学校4333台、中学校2360台の計6693台。市内公立校の現状のネットワーク環境下では、クラス全員が同時に端末を使用した場合に通信環境に不具合が生じる。

 20年度は小学校5~6年生(5年生1128台、6年生1214台)と中学1年生(1156台)の端末に約3億381万8000円、教師用端末に約1207万3000円(139台)、小学校校内LAN整備に約1億1509万円、中学校校内LAN整備に約6882万2000円を配分。

 21年度は中学2~3年生の端末整備と教師用端末整備を進める。2年生端末に約1億422万6000円(1200台)、3年生端末に約1億283万6000円(1184台)、教師用端末に約729万6000円(84台)の計約2億1435万8000円を振り分ける。

 22年度は小学校3~4年生の端末整備と教師用端末整備が対象。予算額は3年生が約8668万1000円(998台)、4年生が約9389万円(1081台)、教師用端末が約799万円(92台)の計約1億8856万1000円を確保する。

 最終の23年度は小学校1~2年生の端末整備と教師用端末を配備し、計画を達成する。予算額は1年生約8815万8000円(1015台)、2年生約9241万4000円(1064台)、教師用約929万3000円(107台)の計約1億8986万5000円。

 学習記録が蓄積され、教師は個々の児童生徒の習得状況や興味・関心に応じた問題提供が可能。瞬時に自分の考えと多くの友達の考えを比較でき、発表が苦手な子どもの意見を吸い上げられる。インターネットを通じ、様々な情報を吸収できるという効果を見込んでいる。

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