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栃木県農地整備課

県農地整備課、親園鴨内川など新規調査、沢又、赤川ダムは計画樹立

2020/04/23 日本工業経済新聞(栃木版)

 県農地整備課は、農業農村整備事業の実施に向けた計画調査費配分地区(21日時点、調整中を除く)をまとめた。17地区で当初割当額は1億7870万円。事業は農地整備が10地区、水利施設整備が6地区、農村地域防災減災が1地区。新たに農地整備の里西・星の宮(益子町)、寺小路(塩谷町)、親園鴨内川(大田原市)、水利施設整備の生井(小山市)、穂積(同)、防災減災の赤川ダム(宇都宮市)で調査設計に着手。赤川ダムと農地整備の沢又(日光市)は今年度に計画を樹立する予定。(2面に計画調査地区と当初割当額)

 里西・星の宮は小貝川と県道塙上根線の間にある国道123号の北側と南側の農地。畑地帯整備重点推進モデルとして調査が行われた地区で対象面積は約45ha。かんがい施設が未整備といった生産基盤面での課題を抱えている。

 寺小路は船生用水北側の山沿いの不整形農地。面積は約15ha。農地中間管理機構関連農地整備事業の導入を想定している。

 親園鴨内川は親園地域北部の約73haが対象。狭く不整形な水田でかんがい施設や排水路、道路などが未整備となっている。これらの地区では基礎調査や計画設計が進められる。

 水利施設整備の生井、穂積は、思川西部土地改良区の圃場整備された農地で老朽化した水路を改修する。生井は延長約3㎞、穂積は約2㎞を対象に調査を進める予定。調査期間は3年以上を見込んでいる。

 赤川ダムでは老朽化対策工事を計画。洪水吐きなどの補修や取水施設の防塵スクリーン設置、油圧開閉装置の更新、取水塔塗装などが想定される。

 新規と沢又以外の農地整備の調査地区は千渡(鹿沼市、面積約80ha)、塚崎・田間(小山市、約43ha)、粟宮(同、約23ha)、練貫(大田原市、約86ha)、大田原南(同、約60ha)、佐野・三本木(那須塩原市、83ha)。

 水利施設整備は生井、穂積のほか、市の堀用水(さくら市ほか)、城山(宇都宮市)、亀の子堰(小山市)。市の堀用水は延長約6・8㎞の水路、城山は城山土地改良区内の16カ所の堰、亀の子堰は巴波川の堰を対象に調査。いずれも計画設計を進める。

 17地区のうち16地区は県営。栃木市の大岩藤は大岩藤土地改良区が事業主体で水利権の更新に必要な調査や解析などを行う。このほか2地区の調査地区化に向け調整している。

 沢又は今年度から農地整備事業がスタートする薄井沢(66ha)の下流側に隣接。約50haの農地で区画の整形や大区画化、水路整備などが計画される。

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