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千葉県成田市

事業化へ概略設計公告/成田市/吉倉地区周辺のまちづくり/約74・6haを対象に

2020/05/28 日刊建設タイムズ

 成田市は27日、「吉倉地区周辺まちづくり概略設計委託」の一般競争入札を公告した。組合施行による土地区画整理事業を前提に、具体化に向けた概略設計を実施するとともに、実現可能かつ効率的な事業フレームを算出し、対象区域内の権利者の事業への理解を深め、早期事業化を目指す。業務は、吉倉地区周辺の約74・6haを対象とする。業務委託期間は2021年3月26日まで。予定価格1034万円(消費税抜き)、最低制限価格658万6000円(同)。

 入札書は6月5日から11日に受け付け、同12日に開札する。入札参加資格は▽入札参加資格者名簿に「測量等」部門「土木関係建設コンサルタント業務」として登載▽プライバシーマーク(JISQ15001)及びISO(品質マネジメントシステム)の認証を取得している▽官公庁等が10年度以降に発注した県内の土地区画整理事業に係る事業調査、事業計画、換地設計、移転計画、実施設計、換地計画または換地処分について、元請けとして受注し、完了した実績があること――など。

 主な業務内容は▽区画整理概略設計▽概算事業費算定▽概算事業フレームの検討▽説明会支援業務――など。

 区画整理概略設計は基本構想や、19年度に実施した「吉倉地区周辺まちづくり事業化推進業務委託」の成果を踏まえ、現況の地図を基に実施する。具体的には①設計の方針②画地、街区の設計③道路の設計④公園・緑地の設計⑤排水施設の設計⑥供給処理施設の設計⑦造成計画――についてまとめる。

 画地、街区設計は画地、街区の設計とともに規模・形状設定を行う。

 道路設計は幹線道路、補助幹線道路、区画道路、特殊道路の設計が対象。

 公園は街区公園、緑地の設計を実施。

 排水施設は雨水排水、調整池、汚水排水の設計を行う。

 一方、概算事業費については、基本構想及び推進業務委託等の成果や区画整理概略設計を踏まえて、公共施設整備費、造成費、家屋等の補償費、調査設計費等について算定を行う。

 同事業では18年度に、吉倉地区の約100haの区域を対象として基本調査を実施し、人口計画や土地利用計画、交通計画等を含めた「まちづくり基本構想」を策定し、整備手法などについて検討。昨年度は、事業化推進業務を委託し、周辺住民を対象とした説明会を開くとともに地権者へのアンケート調査を実施し、地権者の意向を調査。また、雨水排水基礎調査業務を委託した。

 基本構想では、地区を▽戸建住宅ゾーン▽ゆとり住宅ゾーン▽集合・戸建住宅ゾーン▽国際交流ゾーン▽駅前もてなしゾーン▽医療産業ゾーン▽地域コミュニティゾーン▽緑地保全・活用ゾーン――の7つにゾーニングし、土地利用計画を示した。

 基本構想の策定と推進業務は昭和(千葉支社・千葉市中央区新町1―17)が担当。雨水排水基礎調査はオリンピアコンサルタント(千葉営業所・千葉市若葉区桜木5―17―36)が担当した。本年度は「吉倉地区周辺公共下水道基本計画策定委託」を別途発注する予定。

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