三条市は、整備を進める図書館等複合施設建設工事の発注について、月内にも公告する方針であることを明らかにした。▽図書館本体建築▽多目的ホール本体建築▽電力設備▽空調設備▽衛生設備▽通信設備―の6分離で発注する。
場所は元町11-6の旧三条小学校跡地。敷地面積は1万3613㎡。図書館・鍛冶ミュージアム・科学教育センターを含む本館はRC造一部S造3階建て、延べ床面積4385・68㎡。別棟の多目的ホールはRC造一部S造平屋建て、延べ床面積723・83㎡。
本 館の図書館部分は約2850㎡。視聴覚・会議室約300㎡、学習室約80㎡、倉庫約220㎡、閉架書庫約400㎡。自動車文庫書庫・同車庫を設置するほか、カフェを併設する。鍛冶ミュージアムは250㎡、科学教育センターは約860㎡で、実験に利用する学習室1は固定式の机でガス栓やコンセントを設置。学習室2は可動式の机となっている。
大がかりな実験に利用する屋根付き・屋外のサイエンスホール(理科ドマ)約400㎡。エレベーターは2基、トイレは各階1カ所に4基、多目的トイレは1カ所で、おむつ替えスペースを設ける。
このほか、建物には木材をふんだんにあしらう計画で、外壁と内装、あらわし天井などで利用する。
隣接する多目的(学習)ホールはフローリングで、可動式の階段席100席を整備する。
外構については、来年度に別途発注する方針。南北2カ所に駐車スペースを設け、120台分を確保し、植栽と消雪パイプを整備する。一部屋根付きの思いやり駐車場は北側に車いす区画を2台分、普通車区画を3台分、南側に車いす区画を2台分確保した。
北側には既存施設として交流広場「ステージえんがわ」を擁し、南側のグラウンド部分は駐車場として舗装するほか、一部を屋外広場として芝生スペースとする。出入口は北側と東側に設ける。
供用開始は2022年。当初予算に工事費4億3880万円、21年度を期間とする債務負担行為に限度額24億255万7000円を設定している。
設計は隈研吾建築都市設計事務所が担当した。
(南側からの外観イメージ)