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千葉県総合企画部

新規に停電対策など/県総合企画部/21年度国施策への要望/重点提案等で76件

2020/06/12 日刊建設タイムズ

 県総合企画部は、2021年度国施策に対する重点提案・要望を公表した。重点提案・要望項目は76件。このうち新規要望事項は「風害対策及び大規模停電対策の充実強化」「被災者生活再建支援制度の適用対象区域の見直し及び支給対象の拡大」「水道施設・工業用水道施設における停電対策・浸水対策の強化に向けた支援の拡充」など12件。今後、実効性のある形で国の施策に反映されるよう働き掛けていく。

 重点提案・要望事項は、県総合計画「次世代への飛躍 輝け!ちば元気プラン」に掲げる、①安全で豊かなくらしの実現②千葉の未来を担う子どもの育成③経済の活性化と交流基盤の整備――の3つの基本目標の下、県政の重要施策を着実に推進するため、国へ提案・要望する事項をまとめた。また、昨年の房総半島台風などの災害を踏まえ、新たに停電・浸水対策の強化や各種制度の拡充・見直しなどを求めていく。

 新規の要望事項は▽風害対策及び大規模停電対策の充実強化▽被災者生活再建支援制度の適用対象区域の見直し及び支給対象の拡大▽業務継続性確保のための非常用電源の整備▽水道施設・工業用水道施設における停電対策・浸水対策の強化に向けた支援の拡充▽医療機関等の復旧と防災力の強化への支援▽公立学校施設及び社会教育施設の復旧に係る支援の拡充▽災害時における県内企業の事業継続や被災企業の早期復旧に向けた支援▽死者・行方不明者の氏名公表の基準策定▽市町村の消防広域化に対する支援の拡充▽東京電力福島第一原子力発電所における多核種除去設備等処理水の取り扱い▽新たな過疎対策法の制定▽CSF(豚熱)ワクチン接種体制の見直し――の12項目。

 このほか、防災対策の推進における災害に強い社会基盤の整備として①河川・海岸等における津波・耐震・水害対策の推進②国の直轄事業化導入による千葉港海岸船橋地区の高潮及び耐震化対策の促進③水門操作に係る安全性の確保の推進④道路ネットワークの機能強化⑤医療機関の耐震化の促進⑥私立学校施設の耐震化の促進――の6項目を要望。

 また、成田空港の機能強化及び観光立県の推進として、成田空港の更なる機能強化と利便性の向上などを、産業振興と雇用・就業支援の充実として「京葉臨海コンビナートの国際競争力・防災力等の強化に関する支援等の拡充」と「一般海域における洋上風力発電の適切な導入等に向けた制度設計と運用」などを要望。

 一方、活力ある県土の基盤づくりでは▽圏央道の建設促進▽北千葉道路の早期整備▽第二東京湾岸道路を軸とした新たな規格の高い道路ネットワークの早期具体化▽国道16号千葉柏道路の早期具体化▽高規格幹線道路等のネットワーク機能の充実▽千葉港湾計画に基づく埠頭再編等の推進▽社会資本整備の推進と適正な維持管理▽九十九里浜における侵食対策の推進▽水道事業の統合・広域連携の推進に向けた支援の拡充▽公共交通機関の充実・確保――の10項目を求めていく。

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