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新潟県五泉地域衛生施設組合

近く一般競争で入札公告 中間処理施設を特定事業に

2020/07/09 新潟建設新聞

 五泉地域衛生施設組合は8日、中間処理施設の整備・運営事業を特定事業に選定した。近く総合評価方式による一般競争入札を公告し、2021年2月下旬に落札者を決定する見通しだ。


 本事業は市が資金を調達し、設計・建設・運営を民間に委託するDBO方式で進める。事業期間は契約締結日から45年3月31日までの24年間。うち設計・建設期間は契約締結日から25年3月31日、運営・維持管理期間は25年4月1日から45年3月31日まで。工事費に約150億円を見込む。

 組合は、組合が直接事業を行う場合とDBO方式で実施する場合の客観的評価を実施。事業期間全体を通した場合、組合の財政負担額を4・9%縮減することができ、、設計・建設および運営・維持管理業務の一括発注による運営・維持管理の方針と整合した施設の設計・建設を行うことで効率的な実施に期待ができるとした。

 ことし2月に公表した実施方針によると、事業者の募集は8月まで、入札書および技術提案書については12月初旬まで受け付ける予定。また参加要件では、設計・建設・運営・維持管理の各業務を行う者は次の要件を満たす企業とし、建築物の設計・建設を行う者は▽1級建築士事務所の登録を行っている者▽建築800点以上である者―。プラント設備の設計・建設の担当は▽清掃施設1000点以上―を条件にしている。

 既存の廃棄物処理施設は稼働後25年以上が経過。老朽化し施設の更新が急務になっていることから新たなエネルギー回収型廃棄物処理施設およびマテリアルリサイクル推進施設となる中間処理施設を建設する。エネルギー回収型廃棄物処理施設の処理方式は全連続燃焼式(ストーカ式)。処理能力は1日当たり122tとなる。

 建設場所は、五泉市清瀬84-2ほか地内の敷地約2・9ha。

 基本設計は、エックス都市研究所が担当した。


【施設鳥瞰図】

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