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茨城県水戸土木事務所,茨城県議会

土木企業委員会が県央地区事業を調査/空港アクセス道は跨道橋新設/好文亭で楽寿楼補強

2020/08/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 県議会土木企業委員会(鈴木将委員長)は20日、県央地区の県内調査を行った。偕楽園の好文亭耐震補強工事、藤井川の河川災害復旧工事、県道大洗友部線バイパス整備事業、茨城空港アクセス道路整備事業の現地調査を実施。茨城空港アクセス道路整備事業では早期の供用開始に向けて竹原跨道橋新設工事を進めている。

 はじめに一行は偕楽園を視察。表門から東門まで園内を歩きながら説明を受けた。好文亭の工事内容は、小屋裏水平構面ブレース補強、高張力鋼ケーブル補強、屋根改修(茅葺きなど)、左官工(壁塗り替えなど)。本年度は奥御殿の耐震補強工事を推進。2層3階建ての楽寿楼については本年度に発注を予定している。本年度事業費は1億7200万円。

 続いて藤井川の台風19号災害復旧事業の現場に赴いた。河川災害復旧工事では、復旧延長192mで、被災直後に大型土のうによる応急工事を実施し、4月上旬から本格的な復旧工事に着手し、6月中旬に完成した。

 さらに県道大洗友部線バイパス整備事業を視察。同路線はこれまでに茨城中央工業団地内を含めた西側約4㎞を供用。現在は工業団地から国道6号へと繋がる東側の残り約3㎞区間の早期供用を目指して整備を進めている。

 本年度は道路改良舗装工事、地盤改良工事、用地補償などを推進する。

 最後に茨城空港アクセス道路整備を進めている県道上吉影岩間線の施工箇所付近に移動した。同路線は常磐自動車の石岡小美玉スマートICと茨城空港をほぼ直線的に結ぶ道路で、県道上吉影岩間線と小美玉市道(仮)常陸平野空港線として整備。

 延長は西側工区(県事業、県道上吉影岩間線)5㎞、東側工区(小美玉市事業、(仮)常陸平野空港線)が4・6㎞の合計9・6㎞。

 本年度は道路改良舗装工事を計画。なお、東工区の3・6㎞は26日に供用開始を予定。

 鈴木委員長は「県内調査は地域の要望を踏まえ、県民と同じ視線を共有するために委員会が出向いている。視察箇所は県民の安心・安全を守ること、県の発展に資することの2つの視点から行程を組んでいる。今後の委員会運営に生かしていければ」と意気込んだ。


【写真=鈴木委員長、完成した茨城空港アクセス道路の国道6号横断函渠、茨城空港アクセス道路整備では跨道橋新設工を進めている、偕楽園の好文亭耐震補強工事について説明を受けた】

鈴木委員長 完成した茨城空港アクセス道路の国道6号横断函渠 茨城空港アクセス道路整備では跨道橋新設工を進めている 偕楽園の好文亭耐震補強工事について説明を受けた

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