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埼玉県杉戸町

杉戸町の新児童クラブ整備で設計案を学生がプレゼン

2020/09/04 埼玉建設新聞

 杉戸町が杉戸第三小学校の敷地(堤根地内)に整備する南放課後児童クラブの設計で、学生の意見を取り入れるユニークな工夫に取り組んでいる。8月26日に日本工業大学・大学院の学生を招いてプレゼンテーションを実施。斬新なアイデアを設計に一部反映して、より良い計画に仕立てるのが狙いだ。担当者は「甲乙付け難い提案ばかりで、参考になった」と話している。

 プレゼンは杉戸第三小の図書館で開催。同大建築学部建築学科生活環境デザインコースの学生と大学院生がつくる6チーム(計9人)が参加し、イメージ図や模型などを用いて各自のアイデアをPRした。

 今回のプレゼンは、実際の公共建築の現場を学習の場として提供する意味合いもある。屋内に土間を設けたり、既存樹木を屋内から眺められる施設配置だったりなど臨場感のある提案が出された。

 町は学生のアイデアを踏まえ、12月までに設計を固める。新たな児童クラブは木造平屋、延べ床面積150㎡の規模。2021年度に建築工事の一般競争入札を公告する方向だ。21年度内の施設完成を目指している。

 既存施設については体育器具倉庫を一部改修する形でこれまで運用を続けてきた。多様な利用ニーズに応えるため新施設の整備が決まった。

学生が作成した児童クラブの模型

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