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栃木県芳賀農業振興事務所

芳賀農振事業概要、稲毛田など7地区を推進、小泉・本沼の圃整工2件10月発注、芳賀町北部第2は実施設計

2020/09/12 日本工業経済新聞(栃木版)

 県芳賀農業振興事務所は、県営農業農村整備の今年度事業概要をまとめた。9億8700万円(調査、繰越含む)で7地区を推進。農地整備の小泉・本沼(益子町)は圃整工12・8haを2件に分け10月に発注。稲毛田(芳賀町)や椎谷(市貝町)で圃整工に着手し、稲毛田はさく井工事、揚水機工事を11月以降に入札する。芳賀台地2は菅又揚水機場(茂木町)の揚水ポンプ補修工事を実施。芳賀町北部第2(芳賀町)は来年度の着工を目指し実施設計を進める。

 小泉・本沼の今年度事業費は2億4000万円。圃整工は本沼地区の畑地で実施し、1工区は6・3ha、2工区は6・5ha。9月中旬にも指名通知する方針。圃場の整形・大区画化と併せて道路工、排水路工、パイプライン用水路工を施工。圃整工は西側のため池4カ所の改修も含んで発注。浚渫やブロック積みなどによる堤体保護工事を検討している。

 事業期間は2018~23年度、面積は53・4ha。総事業費(ハード)は11億2200万円。21、22年度は畑地の小泉地区の圃整工に移る予定。事業では主要地方道つくば益子線バイパスの用地0・7haを創出する。

 稲毛田は農地中間管理機構関連農地整備事業。稲毛田公民館南側の畑地21・5haの圃整工、用水路パイプライン工2・21㎞、排水路工0・9㎞、道路工2・23㎞、揚水機場工2カ所を計画。総事業費は3億5000万円、事業期間は20~23年度。

 パイプラインは塩ビ管。雨水処理は地下浸透を基本とし、コンクリート排水路は下流側の一部に設置。道路幅員は6mで、荷傷みを防ぐためアスファルト舗装。一部の4m道路は砂利舗装とする。

 今年度事業費は1億円。区域東側の9・4haの圃整工1件を17日に入札。さく井工、揚水機工をは区域中央の道路沿いで実施する。区域内にナシ団地を整備。産地パワーアップ事業で今年度に梨棚を購入し、来年度は梨棚設置や防除機械などのリース導入を予定している。

 19年度に事業に着手した芳賀町北部第2は面積204・9ha、総事業費約29億7000万円。椎谷は28・3ha、総事業費約8億7500万円。いずれも事業予定期間は19~24年度。

 芳賀町北部第2は地区界確定や換地、実施設計業務を推進。実施設計は五行川の東側を国土測量設計(宇都宮市)、西側を第一測工(同)が担当。今年度事業費は1億7000万円。着工は来年秋を予定している。椎谷は2億8000万円。区域最南部の圃整工10・3haを3分割し、今年度から工事に着手する。

 基幹水利ストックマネジメントの菅又揚水機場は3台の揚水ポンプのうち2台を補修する。ポンプは横軸両吸込単段渦巻き形式のφ350㎜。工事では部品基幹部の補修や消耗品の交換などを実施し、25日に入札。今年度は5800万円。来年度は弁類の補修を予定している。

 穴川用水大前堰は五行川左岸側のゲート製作据付工事、護床などの堰改修工事を17日に入札。来年度は魚道改修工事を予定。今年度は1億2100万円。

 調査は農地整備に向け里西・星の宮(益子町七井、塙)で着手。里西は小貝川右岸丘陵地の畑地で国道123号の北側と南側に分かれる地区。星の宮はその南西に位置する水田。上流にため池の弁天池がある。合計面積は約45ha。現地調査や計画設計を進め、22年度の計画樹立を目指している。

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