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栃木県安足農業振興事務所

安足農振事業概要、馬門など月内に6件発注、4億で5地区の整備推進

2020/09/16 日本工業経済新聞(栃木版)

 県安足農業振興事務所は、県営農業農村整備の今年度事業概要をまとめた。事業費4億1000万円で5地区を推進。農村振興総合整備の安足は、佐野市高山町の水路工事を近く指名通知し、足利市板倉町の道路工事を10月中旬頃に発注する予定。馬門(佐野市)の圃整工2件、長藤堀B(足利市)の水路工事も近く指名し、今月末に入札する方針。新規は農地整備の赤城(佐野市)。換地や実施設計業務を進める。

 各地区の事業費は農地整備の馬門が1億円、赤城が3000万円、基幹水利施設ストックマネジメントの三栗谷Ⅱ(足利市)が1億5000万円(繰越含む)、安足(足利市、佐野市)が8000万円、水利施設整備の長藤堀B(足利市荒金町ほか)が5000万円。

 馬門は北側6・3haの圃整工に着手。第1工区は3・6ha、第2工区は2・7ha。地区は北側が下流。圃整工は22年度までの3カ年で進める予定。全体面積は48・9ha。事業期間は2019~24年度、総事業費は6億4300万円。

 赤城は国道50号の南に位置する植下町などの水田で面積は36・4ha。馬門地区に近く、西に1級河川秋山川が流れている。全区域の約7割を1haの圃場とする大区画化と併せて道路工、排水路工、用水路工を整備。暗渠排水工19・4haを東側や北側で計画している。事業期間は20~25年度、総事業費は約5億9000万円。

 今年度は地区界測設や換地業務のほか、現地調査の実施設計を国土測量設計(宇都宮市)に委託。圃整工は21年度から23年度までの3カ年で進める予定。

 安足の水路工事は東北自動車道の東側で実施。延長は約350m。用水路の更新で3面張りRC大型フリューム(幅1・5m×高さ0・7m)を施工する。21年度は農地整備事業が行われている馬門地区の手前まで、22年度は馬門地区の圃整工と併せて施工する計画。

 安足の道路工事は延長約490m、全幅6m(有効幅員5・5m)。三和土地改良区内の圃場整備地区の土砂道にアスファルト舗装を施す。全体延長は983m。昨年度に180mを実施しており、来年度は310mを整備する予定。

 長藤堀Bは下流側の用水路892mを更新。計画断面は幅0・7m×高さ0・7m~幅0・4m×高さ0・4m。今年度に事業を完了させる。

 三栗谷Ⅱは幹線用水路の更新や補修を実施。昨年度は下流側を整備し、今年度から上流側に移行。最上流の群馬県太田市内の水路工事2件を30日に入札する。1工区は延長272m、2工区は220m。幅3・5m、高さ1・4mの3面張りL型水路に更新する。

 このほか足利市の百頭・県地区で換地等調整事業を導入。市が協和中学校周辺の78・2haの農地を対象に土地調査を行っており、来年度から農地整備に向けた県による調査が実施される見込み。百頭・県地区の周辺では再整備が必要な圃場が広がっている。

 足利市、佐野市の事業は昨年度まで下都賀農業振興事務所が所管。今年度から安足農振事務所の企画振興部振興課が担当する。

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