佐渡市は両津病院の移転改築へ来月にも基本設計プロポーザルを公告する。両津文化会館周辺を移転候補地とし新病院規模は3階建て、延べ床面積約5700㎡、駐車場200台分程度を想定。1病棟60床で新たに地域包括ケア病床を導入。一般病棟48床程度、地域包括ケア病棟12床程度を見込み3割程度を個室とする。概算事業費には51億6000万円を試算する。
2024年10月ごろの開院を目指しており、22年度中に基本・実施設計をまとめ、同年度から建設工事の着手を計画する。基本設計期間は約5カ月、実施設計に9カ月、建設工事期間には約23カ月を想定している。また21年度には土留工事の設計に着手し、同年から工事着手する。
概算事業費では、建築、造成工事費に36億8000万円、設計・管理費は約1億6000万円、事前調査費が約3000万円。そのほか医療機器・什器、システム導入費、その他費用、医師住宅整備費に12億9000万円を試算。基本設計を進める中で建設費の具体化と縮減を目指す。
本年度予算の病院事業会計では20、21年度の2カ年の継続費で基本設計に4144万8000円、基本設計支援にそれぞれ2090万円を設定している。
同病院の移転改築については3月定例市議会で基本設計発注前に新病院の規模と収支見通しなどについてあらためて市議会に報告、合意形成を図るよう意見が付けられており、6日に開かれた市議会市民厚生常任委員会で、基本計画が了承された。